夏だ!レジャーだ!ミニバンだ!日産 ハイウェイスター 試乗レポート(4/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
唯一のロールーフミニバン、生まれ変わったラフェスタハイウェイスター!
日産のミニバンは全車がスライドドアを装着する。いずれもミニバンとしての乗降性や使い勝手を重視するが、ラフェスタハイウェイスターは比較的ルーフが低い。
エルグランド、セレナという「ハイウェイスターシリーズ」の中では、ワゴンに近い性格付けとなっている。1750mmのワイドな全幅と1615mmに抑えられた全高により、ミニバンでは走行安定性が高水準。挙動の変化も穏やかに進む。
その結果、ミニバン特有の高重心を、運転の楽しさに結び付けた。低重心のクーペやセダンとは異なる、コーナリング時における少々大きめの挙動変化が、操る感覚を強めている。
その一方で、シートアレンジも多彩だ。2列目はベンチ&セパレートの兼用タイプ。2列目中央のバックレストは折り畳み式で、引き出せばバックレストになる。ユニークなのは中央部の座面。左側の座面の下側に格納した。さらに右側の座面の下側には、カップホルダーの付いた収納ボックスが収まる。これも座面の代わりに2列目の中央部に設置できる。
2列目には270mmのスライド機能を採用。2列目にチャイルドシートを装着した時は、前寄りにスライドさせると良い。信号待ちの時などに子供をケアできて、3列目の同乗者の足元空間も拡大できる。荷物を載せる時は、まず、3列目のバックレストを前に倒す。この状態でもワゴンに近い荷室容量が確保され、積載性は十分といえる。
さらに2列目のバックレストも前に倒すと、1列目の後方が広くフラットな荷室に発展。奥行に余裕があり、多量な荷物も積みやすい。1/2列目のバックレストを倒して連結させれば、フルフラットシートにもアレンジできる。駐車中に休憩を取ったりする時に便利だ。
以上のようにラフェスタハイウェイスターは、ワゴン風のボディにエアロパーツを装着したミニバンながら、シートアレンジも充実させた。実用性もしっかりと押さえている。中級以上のグレードには、アイドリングストップも採用。10・15モード燃費は16km/lになり、2リッターエンジンを搭載したミニバンとしては優れた部類だ。
なお、ラフェスタハイウェイスターはマツダが日産に供給するOEM車。基本的にはプレマシーと同じクルマだが、アイドリングストップを装着しないベーシックなハイウェイスターJでも、エアロパーツを備える。プレマシーのエアロパーツ装着車は20Sだけだが、ラフェスタハイウェイスターはエアロ仕様の選択肢が広い。
ハイウェイスターJの価格は199万1850円。1.5リッターエンジンを積んだコンパクトな車種を除くと、200万円以下で買える唯一のエアロミニバンとなる。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。