日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] 試乗レポート/渡辺陽一郎(3/3)

日産 新型 エルグランド[2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] 試乗レポート/渡辺陽一郎
NISSAN NEW ELGRAND 250Highway STAR Premium(日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム)[2WD] 日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)] 日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)] 日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)] 日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)] 日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)] 日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)] 日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)] 日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)] 日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)] 日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)] 画像ギャラリーはこちら

2.5リッターでも余裕十分

日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] 試乗レポート/渡辺陽一郎 6日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)]

新型エルグランドの運転感覚はどうか。直列4気筒2.5リッターエンジンの動力性能は、車両重量が1950kgに達する割には余裕を感じる。日産のQR25DE型エンジンはもともと実用回転域の駆動力が高く、最大トルクも25kg-m(3900回転)に達する。頻繁に使う2000~3500回転付近が力強く、運転がしやすい。

ATは無段変速式のCVT。ボディの重いミニバンとしては、アクセルを踏み増した時にエンジン回転が先行して上昇し、その後で速度が高まるCVT特有の違和感を抑えている。これも実用回転域の駆動力が高いためだ。QR25DE型の特徴として、エンジン回転を高めると音質が少し粗くなるが、駆動力に余裕があるから高回転域まで回す機会は少ない。扱いやすいエンジンに仕上げた。

低重心化が功を奏し、セダンのような安定感を得る

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走行安定性も高重心のミニバンとしては良好だ。腰高感を抑えて左右に振られにくく、ハンドルを切り込んだ時に唐突に傾く違和感を抑えた。後輪の接地性を十分に確保した上で自然に曲がり、今日のハンドリングの定石に沿って仕上げている。インパネ周辺の造りと同様、運転感覚もセダンに近い。

乗り心地は18インチタイヤの装着もあって少し硬いが、これもLサイズセダン風で重厚感が伴う。速度が高まると硬さが薄れ、長距離移動は快適だ。2トン近い車両重量、全高が1800mmを超えるボディで十分な走行安定性を確保するには、18インチタイヤと少し硬めの足まわりは必要なのだろう。このあたりは背の高いミニバンとしてはバランスが良い。

渡辺陽一郎がずばりオススメ! 新型エルグランドのイチオシグレードとは

日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)]日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)]

車両価格は、試乗した250ハイウェイスタープレミアムは388万5000円だが、実用性を重視するなら「250ハイウェイスター」で十分に贅沢だ。車両価格は349万6500円だから、エアロパーツを備えた背の高いLサイズミニバンの売れ筋価格帯に収まる。

V型6気筒の3.5リッターエンジンを搭載した「350ハイウェイスター」は401万1000円。250ハイウェイスターに比べて51万4500円高いが、350ハイウェイスターには右側スライドドアの電動機能とリモコンオートバックドアが標準装着される。250ハイウェイスターのオプション価格は13万6500円だから、エンジン単体の価格差は37万8000円と見積られる。

ライバルのトヨタ ヴェルファイア/アルファードの直列4気筒2.4リッターとV型6気筒3.5リッターのエンジン価格差は約34万円。エルグランドの3.5リッターエンジンは若干割高だ。動力性能は2.5リッターでも十分だから、推奨グレードは250ハイウェイスターとしておきたい。

セレナとは違う、エルグランドならではの魅力

日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/2014年1月ビッグマイナーチェンジモデル] 試乗レポート/渡辺陽一郎 8日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)]

エルグランドの性格は、ほかの背の高いミニバンとは少し異なる。ライバル車のヴェルファイア、あるいは同じ日産車のセレナは「大勢乗せてたくさん積む」ミニバンの機能を重視するが、エルグランドは1/2列目の快適性と走行性能に配慮した。いわば車内の広い上級Lサイズセダンで、3列目の居住性、荷室の機能などは、さほど優先されていない。2014年1月のマイナーチェンジでは、この実用性に改善を加えた。

日産のミニバンではセレナの人気が高い。実用性を求めるユーザーの大半は、セレナを選ぶだろう。そこでエルグランドは、単なるサイズ拡大版の、いわば「Lサイズのセレナ」とは違う世界観として、高級セダンに通じる価値を高めた。このコンセプトや造りの違いがもう少し効果的に世間にアピールされると、エルグランドの人気もさらに高まると思う。

[レポート:渡辺陽一郎/Photo:和田清志]

◎新型 日産 エルグランド 関連記事はコチラも併せてチェック!

『日産 新型 エルグランド[2014年1月デビュー] 新型車解説 ~さらに進化したミニバン界のキング~』[2014年2月14日]

NISSAN NEW ELGRAND「250Highway STAR Premium」[2WD] 主要諸元

日産 新型 エルグランド 250ハイウェイスター プレミアム[2WD/ボディカラー:インペリアルアンバーパール(新色・Higway STAR専用色)]

全長x全幅x全高:4945x1850x1815mm/ホイールベース:3000mm/車両重量:1950kg/駆動方式:前輪駆動[FF]/乗車定員:7名/エンジン種類:直4 DOHC ガソリンエンジン/総排気量:2488cc/最高出力:170ps(125kW)/5600rpm/最大トルク:25.0kg-m(245N・m)/3900rpm/トランスミッション:エクストロニックCVT-M6(6速マニュアルモード付無段変速機)/燃料消費率:10.8km/L[JC08モード]/タイヤサイズ:225/55R18 98V/車両本体価格:3,885,000円[消費税5%込み]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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