いすゞ、大型トラック「ギガ トラクタ」を改良し販売開始!安全で快適な運転を目指す
いすゞ自動車株式会社は、4月28日から大型トラックの「ギガ トラクタ」を改良し全国に販売を開始。今回の改良では、安全措置の拡充とドライバーの疲労軽減に主眼をおいて改良された。
安全性能を向上し安定した輸送を実現
物流効率の向上化の切り札としてトラクタ・トレーラ輸送による大量輸送は、トラックドライバー不足と相まって、昨今市場でのニーズが高まりをみせている。
今回の改良では、連結車特有の車両挙動に対応した、トラクタ向けに最適なチューニングを行った安全装備の設定や、厳しいドライバーの労働環境改善を目指した快適な運転環境を提供する事で、交通事故の抑制やドライバーの疲労低減に貢献する事を主眼に開発された。
さらに、車両のみならず、車両運行支援のソフト対応として、車両遠隔モニタリング機能の拡充を実現、また、安全運転支援や車両稼働状態の管理などを充実を図る。
安全性強化の改良ポイント
■ブラインドスポットモニター(BSM)
車両の四方に設置したセンサーが自動車や人を検知し、衝突の恐れが高まるとドライバーに注意喚起を行う。また、連結されたトレーラの側方まで検知が可能で、巻き込みや車線変更による事故を抑制する。
■歩行者検知機能付プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減/衝突回避支援)
従来から標準装備しているプリクラッシュブレーキの検知性能を向上し、先行車に加えて横断中の歩行者や自転車まで検知対象を拡大。
■全車速ミリ波車間クルーズ
車両総重量が大きいトラクタにおいても、停止・発進を含めた全車速域での制御を可能とした。
※スムーサーGx車のみの展開。停止後3秒以上経過した場合はドライバーの発進操作が必要。
■車軸モニター
車両の後軸重をマルチインフォメーションディスプレイ内に表示する軸重モニターを、一部車型に標準設定。また、設定した軸重を超過時には警報を発しドライバーに注意喚起を行う。
■その他
ドライバーステータスモニター、可変配光型LEDヘッドランプ、タイヤ空気圧モニタリングシステム(オプション設定)を設定。
ドライバーの疲労軽減に貢献する居住空間の改良ポイント
■新ハイルーフ&専用大型ヘッダーコンソール
居住性の向上、空力と空間を両立させた、全高3.8m級の新ハイルーフをトラクタに標準装備。ハイルーフ内の前面には専用の大容量大型ヘッダーコンソールを配備し、クラストップの室内高と収納容量を実現した。
■高機能シート(運転席)
欧州で高い実績を誇るイスリングハウゼン社の高機能シートを標準装備。ショルダー調整機能やサイドサポート機能等、ドライバー個々の体形に合わせた細かい調整が可能となり、長距離・長時間運行での快適な乗り心地を実現する。
自己診断機能およびセーフティドライブ報告機能を拡充
■自己診断機能
尿素水残量やエンジンオイル交換までの残走行距離、バッテリー電圧やタイヤ空気圧の状況を車両自身が診断。遠隔地の運行管理者にパソコン画面を通じて知らせることで、より確実な運行の実現に貢献。
■セーフティドライブ報告機能
安全装置の作動状況や使用状況を、遠隔地の運行管理者にパソコン画面を通じて車両がお知らせ。運転に潜むリスクを見える化することで、さらなる安全運行に向けた運転指導が可能となる。また、プリクラッシュブレーキ作動等の緊急度の高い状況が発生した場合には、パソコン画面への即時に通知し、迅速な状況把握を可能とした。
いすゞ ギガ トラクタ詳細
■車型:2PG-EXD52CD
■仕様
・平成28年排出ガス規制適合
・平成27年度燃費基準+5%達成
・ハイルーフキャブ・エアサスペンション
■エンジン・トランスミッション:6WG1-TCN/309kW(420PS)/12速AMT
■東京地区希望小売価格:2098万8000円(税込み)
■目標販売台数:10,000台/年(ギガシリーズ全体)
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