スバル ヘリコプターが警察庁から世界初受注を獲得
スバル「BELL 412EPX」警察庁から世界初受注を獲得
スバルとベル・ヘリコプター・テキストロン社(以下ベル社)は、フランスのル・ブルジェ空港にて開催中のパリ国際航空ショーにおいて、日本の警察庁からBELL 412EPXを1機受注したことを発表した。
BELL 412EPXは2019年3月にスバルが落札したもので、BELL 412EPXとして世界初受注となる。2021年3月に警察庁への納入後、岩手県警察に配備される予定である。スバルとベル社は今後も協力してBELL 412EPXの販売に取り組む。
BELL 412EPXの性能
2018年7月のファンボローエアショー(英国)にて、スバルとベル社はBell 412シリーズの最新型であり陸上自衛隊新多用途ヘリコプターの開発プラットフォームである、BELL 412EPXの販売協力について発表。スバルは2019年2月に新多用途ヘリコプターの試作機を防衛省に納入した。
BELL 412EPXは、スバルが独自開発したレーザーピーニング技術によるメインローターギアボックスの強化をはじめ、ドライラン能力の向上、最大全備重量を12200Lbs(約5500kg)まで増加、マストトルク出力向上11%(飛行速度60ノット(約111km/h)以下)等の性能改良によって、運航する顧客にさらなる輸送能力と運航効率の向上を提供する。
Bell 412シリーズは過酷な運航条件の下でも高い信頼性を誇る中型双発ヘリコプターで、その使い勝手に優れたキャビンはあらゆる任務要求を満たすためのアレンジが可能。Bell 412は、双発ヘリコプターとして日本を始めとしてオーストラリア、カナダ、インドネシア、米国、タイにて主に政府・公共用途として活躍する。
長きパートナー関係にあるスバルとベル社
ベル社の日本における歴史は1952年11月24日にBell 47D-1を3機、毎日新聞、読売新聞、中日新聞に納入したときに始まり、以来日本のヘリコプター市場の大半にあたる1500機以上を納入し利用してきた。
スバルとベル社は1960年代にHU-1B/204Bヘリコプターのライセンス生産を開始して以来の長きパートナー関係にあり、スバルはベル社の協力のもと、UH-1H/204B-2、UH-1J/205B、AH-1Sなど400機以上のヘリコプターを生産し、防衛省をはじめとする顧客に納入してきた。
また整備改修事業では、海上保安庁、警察庁、自治体の消防・防災ヘリコプター等の整備・改修サービスを提供している。
スバル航空宇宙カンパニープレジデント:戸塚正一郎氏のコメント
スバルがベル社との協力のもと、BELL 412EPXを世界初受注できたことを大変光栄に思います。この実現に向けたベル社の多大なる協力に感謝するとともに、品質の高い機体を警察庁に納入するよう全力で取り組みます。またこの受注は、世界中のお客様にBELL 412EPXをお届けする販売の節目になると確信しています。
ベル社社長兼CEO:スナイダー氏のコメント
日本の警察庁の信頼を頂いた事に感謝します。BELL 412EPXが配備先の岩手県警察にて大いに活躍し、人々の安全と治安に貢献するでしょう。今後長きにわたりスバルとの協力を高めていくとともに、更なる成功を期すことを楽しみにしています。
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