日産、新型EVレーシングカー「日産 リーフ ニスモ RC」を初公開
日産は2018年11月30日、新型EVレーシングカー「日産 リーフ ニスモ RC」を、東京銀座にあるニッサンブランドのグローバル発信拠点「ニッサン クロッシング」にて初公開した。同車は、日産のモータースポーツを担うニスモのレーシングテクノロジーを集約して開発され、初代 リーフ ニスモ RCの2倍以上の最高出力と最大トルクを発揮。また、同年12月2日に富士スピードウェイで開催予定のニスモ フェスティバルにて、日産のフォーミュラEカーとともにデモ走行を行う予定である。
ツインモーターと四輪駆動システムを搭載し、アグレッシブなスタイルのボディに刷新した「日産 リーフ ニスモ RC」は、日産の電気自動車技術が実現するエキサイティングで静かなゼロ・エミッションの走りを提供する。同車は、先進のバッテリー技術と、世界で最も販売台数の多い電気自動車「日産リーフ」のドライブトレインの主要パーツを採用している。
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日産 副社長 ダニエレ・スキラッチ氏のコメント
「新型『日産 リーフ ニスモ RC』は、私たちがパワーやパフォーマンスをさらに高め、よりワクワクするEVを実現するためのものであり、『ニッサン インテリジェント モビリティ』の取り組みを最もエキサイティングに表現したものです」
「日産 リーフ ニスモ RC」主な2つの特徴
驚異的なパワーに四輪駆動システムを採用
新型「日産 リーフ ニスモ RC」は、シャシーの両端に搭載された二つの電動モーターで駆動する。両モーター合わせて240kW(各120kW)の出力と640Nmのトルクを発生。これは2011年に発表した初代と比較すると、最高出力と最大トルクはともに2倍以上となる。ドライブトレインの構成部品である大容量リチウムイオンバッテリーやインバーターなどには、新型「日産リーフ」の技術を採用。
また新開発の四輪駆動システムは、優れたコーナーリング性能を発揮する。出力を四輪それぞれで独立してコントロールしながら瞬時に各輪に伝えることでグリップ力を高め、コース上での素早く効率的な操縦ができるようになった。初代 リーフ ニスモ RCと同様にバッテリーパックは車体中央に搭載しており、さらに電動モーターとインバーターを前輪・後輪上の最適な位置に配置することで、シャシーの重量バランスを最適化している。
「日産 リーフ ニスモ RC」は多数の軽量部品に加え、フルカーボンファイバーのレーシングモノコック構造を採用することで、総重量をわずか1220kgに抑えることに成功している。この優れたパワーウェイトレシオにより、0-100km/hの加速時間は、前型より約50%速い3.4秒を実現した。
レース仕様のスタイリング
外装は、初代の「日産 リーフ ニスモ RC」とのつながりをイメージさせたデザインとなっている。長いボンネットや日産ブランドのデザインシグネチャーであるVモーショングリルが、刷新されたフロントデザインを強調している。また日産のフォーミュラEカーと同様に、シルバーとブラックを基調とし、ニスモレッドをアクセントにした特徴的なカラーを採用。
スリーピース構造の車体には、脱着可能なフロント・リアセクション、固定式のウィンドウ、LEDヘッドライトとテールライト、舗装路で理想的なダウンフォースを発生させるために調整可能なリアウィングを搭載。全長4546mm、ホイールベース2750mmのボディに、ルーフから路面までわずか1212mmと、全高を市販モデルの「日産リーフ」よりも300mm以上低くした流線型のフォルムが、ワイドかつ低重心なスタンスを創り上げている。
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