免許も渋滞も過去のものに!? アウディが描くモビリティの未来
アウディの研究 渋滞のない未来の都市を目指して
2018年9月18日、アウディとカールスルーエ工科大学、及びミュンヘンにあるコンサルタント会社のモビリティパートナーズと協力した研究により、ライドシェアの促進によって、継続的に移動時間を短縮できることが判明した。
以下は同研究により、インゴルシュタットにおける未来の通勤時間をシミュレーションして得られたデータによるものである。
自動化された交通環境では、道路を活用する人の数が10%以上増加すると見込まれているにもかかわらず、通勤時間は2/3に短縮されると推測される。
長期的に見ると、自動車1台あたりに乗車する平均人数を引き上げることで、自動運転車の利点はさらに強調され、より多くの人々が車を共有し、一台あたりの平均乗車人数が1.1から1.3へと上昇するだけで、通勤時間帯の渋滞は解消される。
その先にあるのは、完全な自動運転が実現することで、多くの人(+12%)がより短時間(-33%)で通勤できるようになる未来だ。
コネクテッド化がもたらす新たな可能性
コネクテッド機能を備えた自動運転車のライドシェアが進めば、新しい可能性を生み出す。
ある研究によると、完全な自動運転車による交通が実現すると運転免許を持たずともパーソナルモビリティにアクセスできるようになり、ロボタクシーが公共交通機関と競合しはじめることになると予想している。
シミュレーションの結果は、通勤時間の短縮(-40%)から大渋滞の発生に至るまで、多岐にわたった今日において、交通の流れを明確に向上させるためには、自動車運転がどのくらいの割合で必要なのかということである。
その結果、少なくとも40%は必要だということが判明した。
自動運転車は、コンピューターが必要な車間距離を維持し、スピードを出しすぎず、すべての信号に従って走る。
自動運転車の数が増加した場合にのみ、移動時間が大幅に短縮され、もし、インゴルシュタットの道を走るクルマのすべてが自動運転車になった場合、移動時間は現在の3/4になるであろうというのがアウディがこの研究で出した結論だ。
アウディ 25th Hour Flowプロジェクトにとは?
アウディは2017年以来、自動運転車が私たちの日常生活をどのように変化させてゆくのかを調べており、将来、自動運転車の中では従来とは違った、有意義な時間を過ごせるようになると発表されている。
今回のアウディの発表から数十年後の未来では、車に乗るとそのまま目的地までの自動運転が開始され、乗員同士の会話、リラックス、仕事や極論、睡眠などに使うなど、今後の車社会において様々なイメージを感じさせてくれるプロジェクトなのである。
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