ベントレー、ミュルザンヌを発表 … 価格は3,380万円

ベントレー ミュルザンヌ

ベントレーは、ミュルザンヌを発表。価格は3,380万円。2010年7月にオーダーを開始し、デリバリーは2011年の第1四半期を予定している。

ベントレーが6度の優勝を遂げたル・マンサーキットのミュルザンヌ・コーナーに因んで命名された「ミュルザンヌ」は、全く新しい独自のプラットフォームを採用し、並外れたパフォーマンスと豪華なインテリアを誇るベントレーのフラッグシップモデル。

ミュルザンヌのデザインは、1950年代のベントレーS-Typeの影響を受けつつも、フロントには伝統的なマトリックスグリルを採用し、大胆なデザインに仕上げられている。フロントランプは、縁にクロムメッキを施したクラシカルな丸いインナーヘッドランプを採用し、その外側には小さめのアウトボードランプが2つ配される。ベントレーの象徴Flying Bの格納式ラジエーターマスコットはオプッション設定となる。

ボディは、クルーにあるベントレー本社の新しい製造設備で9週間に及ぶ製造プロセスを経て完成する。全パネル結合を含めた全ての溶接箇所は手作業で行われ、「原型から削りだされた」ような洗練された佇まいと、堅牢なボディが創り上げられる。

アルミ製フロントフェンダーは、航空産業で用いられるスーパーフォーミングという技術が駆使され、軽量化と高い剛性をあわせもつ造形美が創り出される。この新しい製造技術によりテールパイプ形状に呼応するような楕円形の「浮かび上がるような」LEDテールランプのような細部にもデザイナーのこだわりを表現することが可能となった。

ボディカラーは、サテンカラーやパールトーンフィニッシュ、デュオ・トーンの組み合わせなど、114色から選択可能。それだけでなく、顧客の望み通りの特別なボディカラーを創り出すことも可能となっている。

インテリアの無漂白で自然の風合いを生かした最高品質のウッドパネルは、2種類のインレイ(ピクチャーフレームとコンテンポラリー・クロスバンディング)を含む豊富な種類から選択が可能。新しい3色を含む24色の標準のレザーハイドが設定されるほか、ほぼ無限といえるカラーパレットからレザーハイドを選ぶことができる。

カーペットも独自に新しくデザイン。ウール製Wilton織のディープパイル・オーバーマットは、それぞれのレザーハイドの色合いに調和する色が用意される。

ミュヌザンヌの贅沢なインテリアには、40GBハードディスクドライブ搭載のGPS付ナビゲーションシステムやAV機器、電話などをBluetooth接続が可能なマルチメディアシステムが装備される。アッパーダッシュボードには、8インチのマルティメディア・スクリーンが収納され、電動でウッドパネル製のカバーを開閉できる。ダッシュボード下には、レザーで縁取りされたスタイリッシュなMP3プレーヤーを収納する引き出しが用意されている。

キーレースエントリーは個別にパーソナライズが可能で、独自に設定したプログラム、ラジオ局や電話帳、シート設定、ステアリングコラム設定、およびシート設定(前後部座席の空調、マッサージ機能を含む)が可能。後席サイドウィンドウとリアウィンドウの電動開閉式ブラインドも設定することができる。

最高出力512PS(377kW)を発生させる6.75リッターV8エンジンは、1,800rpmという低いエンジン回転数から最大トルク1020Nmを発揮。エンジンには、燃費とCO2排出量を改善させるため可変カム位相システムと可変シリンダーシステムが採用される。トランスミッションには、ベントレーのフラッグシップカーで初となるパドルシフトをステアリングホイールに持つ新しい8速オートマチックトランスミッションが採用された。

またミュルジャンヌは、新たなダイナミック・ドライバー・コントロールシステムを装備。このシステムは。ギア・セレクター横に搭載されたロータリー・スイッチによって制御でき、「ベントレー」「スポーツ」「コンフォート」の3つの標準モードからドライブモードを選択することができる。これらのモードはサスペンションとステアリング・コントロールシステムの正確なキャブレーションを実現。さらに「カスタム」モードでは、マルチメディアシステムを通じて、ドライバーの好みのドライビングスタイルを設定することが可能となっている。

連続可変式ダンピングコントロールを備えた新エアサスペンション・システムは、低速では快適な乗り心地を、高速域では自動的に車高を下げてエアロダイナミク性能を向上させる。標準で20インチアロイホイールを装着する265/45 ZR 20インチタイヤが装着され、265/45 ZR 21タイヤに対応する2種類の21アルミホイールがオプションで用意される。

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