ダンロップ、第4世代ランフラットタイヤ技術が「Tire Technology of the Year」を受賞
ダンロップ=住友ゴム工業は、2009年に発表した第4世代ランフラットタイヤ技術がドイツ・ケルンで開催された「Tire Technology Expo 2010」において高く評価され、「Tire Technology of the Year」を受賞した。
「Tire Technology Expo」は、2001年より毎年欧州で開催されているタイヤ製造等に関する技術発表・展示会で、タイヤメーカーをはじめ素材メーカー、公的研究機関などがその研究成果を発表している。
受賞理由は、「熱のコントロール技術」によりランフラット性はそのままでノーマルタイヤと同等以上の乗り心地性能を実現したこと。住友ゴムは昨年「Environmental Achievement of the Year」に選ばれており、今回の表彰は昨年に引き続き2度目となる。
ダンロップは1970年にランフラットタイヤを開発、世界で初めて実用化。今回「Tire Technology of the Year」を受賞した「熱のコントロール技術」は低発熱化を徹底的に追求し、ランフラットタイヤを第4世代へと進化させた。
タイヤはパンク走行時、回転する度に大きなたわみが繰り返し発生し、補強層は発熱する。第4世代ランフラットタイヤではこの課題に対して熱をコントロールする4つの技術(「CTTプロファイル」、「アラミドケース」、「熱伝導率アップ配合」、「ディンプルサイド」)を採用することにより、第3世代と比較してパンク時の走行距離が2.3倍に向上。これにより補強層の厚みを30%薄くすることが可能となり、結果として重量を3%、縦ばね定数を6%低減し、ノーマルタイヤと同等以上の乗り心地を実現している。
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