ポルシェ、911シリーズに450馬力のスポーティなGTSを追加
なお、911カレラ/911カブリオレはFRと4WDが、911タルガには4WDが設定され、予約受注を2月9日から開始する。(発売は3月)
搭載されるエンジンは、新開発の3リッター6気筒水平対向エンジンで、331 kW(450PS)の最高出力を発生する。これは現行911カレラSを22kW(30PS)上回り、自然吸気エンジン採用の先代GTSモデルを15kW(20PS)上回る。
最大トルクは550Nm/2150-5000rpmで、より優れた加速と柔軟性を両立している。
また、GTSモデルにはポルシェ アクティブ サスペンション マネジメント(PASM)が標準装備され、カレラ/カレラSより車高が10mm低くなり、GTSクーペではスポーツシャシーが組み込まれるため、さらに車高が10mm低く設定される。
GTSの中で最も加速性能に優れるのは911カレラ4GTS クーペで、PDK(ポルシェ ドッペルクップルング)と標準装備のスポーツクロノパッケージを組み合わせることで、0-100km/h加速は3.6秒を実現した。
また、最高速はどのGTSモデルも300km/hを超えており、中でも最も速いのはクーペボディに後輪駆動を組み合わせた911カレラGTSで、PDKとの組み合わせでは310km/hに達する。
性能向上の一方でGTSは高いレベルの効率性も維持している。PDKを装備した911カレラGTSでは、NEDC(新欧州ドライビングサイクル)の燃費は8.3L/100km。これはCO2排出量に換算すると188g/kmに相当する。
>>フォトギャラリー
GTSの全モデルは、4輪駆動と同じワイドボディを採用した。
新しいスポーツデザインのフロントエプロンがスポーティなキャラクターを強調するのと同時に、このフロントデザインは空力面で最適化されており、低いフロントスポイラーとより高くせり出すリアスポイラーにより、カレラSモデルより前後のリフトが低減されている。
さらにリアのエクステリアは特徴的で、スモーク処理が施されたテールライト、シルクグロスブラックに塗られたインテークグリル、中央部に配置されたスポーツエクゾーストシステムの黒いツインテールパイプはいずれも標準装備となっている。
後輪駆動モデルでは、左右のテールライトを繋ぐブラックのトリムが新しい特長。点灯するライトストリップは4輪駆動モデルの特長として引き継がれている。
スポーツデザインドアミラー、シルクグロスブラックに塗られたセンターロック式20インチホイール、そしてドアに貼られたGTSロゴがサイドビューを引締めている。
タルガボディではその特徴であるタルガバーがGTSとしては初めて黒くペイントされ、911タルガとの違いを際立たせている。
GTSの遺伝子はインテリアにも反映されており、スポーツクロノパッケージのストップウォッチはダッシュボード中央部に埋め込まれている。
ポルシェ トラックプレシジョン アプリもGTSのデビューに合わせて変更を施された。これに伴いドライビングデータの自動記録や詳細データの表示、分析などがスマートフォンにより可能になった。
GTSのシートは新しいステッチパターンのアルカンタラが採用され、ヘッドレスト部分にGTSロゴが埋め込まれたスポーツシート プラスは4方向に電動調整可能となり、横方向のサポートと快適性を向上させた。
インストゥルメントパネルは目の粗い黒の酸化コート処理が施されたアルミパネルが用いられ、ステアリングホイールのリムやセンターコンソールボックス、アームレストなど、アルカンタラがインテリアの多くの部分を占めている。
この記事にコメントする