ボルボ、クラシックカーのメンテナンスサービスを発表! ~新型「S60/V60 ポールスター」も登場~

歓迎したい、インポーターが抱くクラシックモデルへの熱い想い

ボルボブース/オートモビルカウンシル2016

最近インポーターを中心にクラシックモデルを修復するビジネスをスタートさせる動きが活発になってきたように感じる。

名だたるブランドが放った偉才といってもよいほどのつくりは、その後の目まぐるしく発達した技術と引き換えに影を潜め、その代わりより多くの人にとってフレンドリーで、より製造時の工作制度、歩留まりなど様々な評価軸において制度が上がってきた。しかし、言い換えれば、どんなにハイテクになっても、かつて実直に作り上げていた丁寧な仕事を今のクルマに求めることはできない。

その結果、往年のモデルを愛用するユーザーが最新モデルになかなか触れてもらう機会がなく、逆に今現在新車を販売する現場でも往年のモデルのユーザーとのコミュニケーションをとることの大切さを考えるある種のゆとりと、それだけの歴史が日本で刻まれたということなのかもしれない。いずれにせよ、私たちの最も身近でもっとも高性能な機械である自動車。このかかわりを想えば、一台一台が産業遺産のようなクラシックモデルが大切にされる動きは大いに歓迎したいところである。

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ボルボ・カー・ジャパン 木村社長は「P1800」オーナー!新サービスを発表!

ボルボブース/オートモビルカウンシル2016
ボルボブース/オートモビルカウンシル2016

『オートモビルカウンシル 2016』において、クラシックボルボのためのメンテナンスやリフレッシュを行う「KLASSISK GARAGE(クラシックガレージ)」を開設すると発表した。カンファレンスには、ボルボブースに展示されたきれいなP1800のオーナーでもあるボルボ・カー・ジャパン株式会社の木村隆之社長が登場、自ら説明を行った。

ボルボ・カーズ東名横浜に併設されたクラシックガレージでは、「100/200/700/900シリーズ」を中心にエンジン整備、ボディペイント、一般整備、定期点検、車検などを実施するという。専任のスタッフである「マルチ・スキル・テクニシャン(MST)」が常駐しており、入庫の際は直接オーナーと面談し、コンディションや状態を見ながらじっくりと内容を打ち合わせを行う。純正パーツを中心に整備し、クラシックモデルであっても「ボルボ正規ディーラーの整備」という安心感を享受できる環境が整うことになる。

個性あふれるアピアランスと、古くから質実剛健なタフネスを併せ持ったクラシックボルボは、近年、積極的に乗って楽しむクラシックカー趣味には格好の選択といえるだろう。こうした動きはこれからクラシックボルボを手に入れようという人にとってもとても心強い。クラシックボルボの展示も行うというから、ボルボファンならずとも、クルマ好きにとっては見逃せないスポットがまた一つ誕生したといってもよいだろう。

ポールスターの新型モデルも登場!

ボルボブース/オートモビルカウンシル2016
ボルボブース/オートモビルカウンシル2016ボルボブース/オートモビルカウンシル2016

さらに会場では、ボルボが誇るハイパフォーマンスブランド「ポールスター」のニューモデル、「S60 ポールスター/V60 ポールスター」が発表された。

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レーシングテクノロジーを惜しみなく注ぎ込み、あらゆる条件下で優れたパフォーマンスを発揮するボルボのポールスターモデル。従来の3リットルの6気筒エンジンに代わり、新世代のDrive‐E 2リットル4気筒エンジンを搭載した。今までで最高の367馬力を発揮する。それに伴い従来型を凌駕する性能を発揮、100km/hまでに要する時間はS60 ポールスターで4.7秒、V60ポールスターで4.9秒に過ぎない。

エンジンにとどまらずシャーシに至るまでレーシングテクノロジーが盛り込まれ、四季を通じて日常的にドライビングを楽しめる特別な一台に仕上がっている。今回は100台限定の販売となる。

クラシックにも目を向け、最新モデルの進化はとどまるところを知らない。全方位に限界を設けないことは、クルマやメーカーのヘリテージを考える上でとても大切なことなのではないだろうか。

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[Text:ダブルクラッチ/Photo:小林岳夫、ボルボ・カー・ジャパン]

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