ポルシェ、新型「718ケイマン」の生産をツッフェンハウゼンで開始
ポルシェAGは、ミッドシップエンジンスポーツクーペ「718ケイマン」の生産をシュトゥットガルトのツッフェンハウゼン本社工場で開始した。これにより、ポルシェの全ての2ドアスポーツカーが本社工場で生産されることになる。
なお、8月中旬までは、これまでミッドシップエンジンスポーツクーペが生産されてきたオスナブリュックのフォルクスワーゲン工場での生産が継続される予定となっている。
ポルシェAGの生産およびロジスティック担当取締役のアルブレヒト・ライモルド氏は「第3世代となるケイマンの生産開始は、非常に満足のいく形で実行に移されました。昨年末に新型911、ついで今年の春に新型718ボクスターに続いて、ツッフェンハウゼンのチームは、今回も見事に成功を収めました。このことは、顧客がスペシャルなポルシェの体験を得られるよう、当社の従業員が日々完璧に、情熱をもって仕事に取り組んでいることを改めて証明しています。」とコメントした。
ポルシェの本社工場での2ドアスポーツカーの生産台数は、8月までに1日あたり約240台にまで増強される予定。現在、ツッフェンハウゼンでは毎日220台以上が組立てられている。
2015年度、ボクスターおよびケイマンの販売台数は2万2663台(2014年度は2万3597台)。ライモルド氏は、「製品ライフサイクルに基づいて生産台数が自然に減少したのち、私達はこの新世代ミッドシップエンジンスポーツカーに大きな期待を寄せています」と述べた。
最新世代のミッドシップエンジンスポーツカーの特徴は、ターボチャージャーを備えた新開発の水平対向4気筒エンジンにより、出力を増大させながら燃費が向上していること。また、ケイマンとボクスターのエンジン出力レベルが同じになったのは初めてとなる。
エントリーレベルのモデルは、排気量2リッターで220kW(300PS)から。よりスポーティなSモデルは排気量2.5リッターで257kW(350PS)を発揮し、先代よりも18kW(25PS)出力がアップしたことになる。また、燃料消費量(NEDC)は100kmあたり6.9~8.1リッターとなっている。
日本国内における新型718ボクスターの導入は、2016年6月末からを予定しており、2016年4月末から「718ケイマン」と「718ケイマンS」の予約受注が開始されている。
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