マツダ「CX-3」国産離れしたデザインのSUV【ピックアップ!カーソムリエレポート】
【カーソムリエレポートって何?】
カーソムリエ検定に合格した『カーソムリエ』が、話題のクルマを実際に試乗して書いたレポート。それがカーソムリエレポートです。
本日はマツダ「CX-3」をピックアップしてお届けいたします!
▼国産離れしたデザインのSUV(カーソムリエ Naoki Tanakaさん)
▼格好の良いコンパクト・クロスオーバー(カーソムリエ muchachoさん)
マツダ「CX-3」
2015年2月27日に発売を開始した「CX-3」は、ガソリンモデルの設定はなくクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」のみとなっている。最大トルク270N・mと2.5リッターガソリンエンジン並みのパワフルな走行性能と、25km/L(JC08モード燃費)の優れた燃費性能を両立させている。ディーゼルエンジン特有のノック音を抑制する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を世界で初めて採用し、走行時の静粛性を高めるとともに、エンジン音質の向上を実現した。
国産離れしたデザインのSUV(カーソムリエ Naoki Tanakaさん)
総合評価:4.5/5.0
外観デザイン:4.6/5.0
インテリア:4.4/5.0
走りやすさ:4.7/5.0
-オススメポイント-
デザインがとにかくカッコいい!内装はまさしく輸入車を思わせます。
乗ってみてまず驚いたのはディーゼル仕様なのに、加速時を除いてカラカラという独特の音がほとんど聞こえてこなかった事です。試乗したモデルは、ナチュラルサウンドスムーザーが付いていなかったので、付いているモデルはさらに静音性が高いと思われます。
サスペンションはCX-5と比べると固めに感じましたが、高速走行時やカーブでの安定感などオンロードで使う場合にはマッチしていると思います。アクセルペダルやブレーキペダルは適度な反力があり、効きの微妙な調整をし易いと感じました。
荷室はそこまで広くはありませんが、普段の買い物などでは困ることはないと思います。そしてなによりCX-5と比べて狭い場所での取り回しのしやすさが光る一台です。
-乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?-
同じ。
-不満点-
最上グレードのLパッケージで黒い本革シートが選べない点。白は見た目はいいですが、ジーンズ等の色が移り、汚れやすいと思う。
-運転後の感想について-
国産車も捨てたもんじゃないと思いました。
格好の良いコンパクト・クロスオーバー(カーソムリエ muchachoさん)
総合評価:3.2/5.0
外観デザイン:4.0/5.0
インテリア:3.1/5.0
走りやすさ:3.0/5.0
-オススメポイント-
XD Touring L package 4WD 6段ATに試乗しました。試乗車にはナチュラルサウンドスムーザーが装着されていました。
エンジン音を車外で聞くと、確かにディーゼルエンジンを感じさせるものでしたが、音色が柔らかく、キンキンしないところが最新のエンジンらしいと思いました。車内で聞くエンジン音は、やはりカラカラと鳴るディーゼルと認識できるものでしたが、音量は小さく、あまり意識に上るものではなかったです。
ディーゼルターボの1.5リットルというエンジンは、1330㎏という意外に重いCX-3を難なく走らせてくれました。
デミオをベースにしたコンパクトカーが18インチタイヤを履いても乗り心地に問題がないか気になっていましたが、それはまったくの杞憂に過ぎず、前席においては快適な乗り味が確保されていました。
-乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?-
違った。
理由:CX-3で「ディーゼルエンジンはやはり騒々しいものだ」と感じましたが、デミオのXDを試してみたところ、CX-3のエンジンは明らかに静かになっていました。車両本体の遮音性に差はあるでしょうが、それよりもナチュラルサウンドスムーザーの効果が顕著であると感じました。騒音低減の技術に感心しました。
-不満点-
車体のサイズはなかなか大きいものですが、室内スペースに関してはベースになったデミオとの差異は小さく、あまり広いとは感じないものでした。後席を日常的に使う人は、十分に乗って検討すべきです。
エンジンパワーは通常走行では十分であると感じていましたが、実は、過大な演出が存在したと判りました。通常走行で使用するアクセルペダル踏み込みの位置から、さらに奥まで踏み込んでいくと、あまり力が増えないことが判明しました。
-運転後の感想について-
日本ではディーゼルエンジン専用車として販売されることになりましたが、交通の流れがスムーズな場所で使用するのなら音の問題はあまり心配する必要はないと思いました。
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