テスラ、「モデルS」のソフトウェアをアップデート ~安全・自動運転機能を追加~
テスラモーターズは、現在販売中の電気自動車セダン「モデルS」の無料ワイヤレスアップデートにより、新機能の追加を発表した。
テスラ車は無料ワイヤレスソフトウェアアップデートを通して新機能が追加され、パフォーマンスとオーナーエクスペリエンスが向上する。
今回のソフトウェアアップデートは、モデルSのインテリジェンスを拡張し、航続距離に関する一切の不安を消し去る機能、アクティブセーフティーを向上する機能、そして自動運転などが追加される。
エネルギーと航続距離
新しくなったエネルギーと航続距離に関する機能は「航続距離への不安」を消し去り、長距離ドライブの前に綿密な計画を立てる煩わしさを取り除く。モデルSのナビゲーションにレンジアシュアランスとトリッププランナーが追加されることで、長距離ドライブで感じていた不安を解消。また、モデルSのナビゲーションは自動的にテスラのチャージングネットワークを通るようにルートを検索する。(日本への導入は夏以降を予定)
トリッププランナー
目的地を設定すると、ナビゲーションが必要に応じて自動的にスーパーチャージャーに立ち寄るようルート検索を行い、トリッププランナーは運転時間と充電時間を最小限に抑えるルート選択をしてくれる。
スーパーチャージャーで充電する際は、必要な分だけ充電が完了するとiPhoneアプリ経由で知らせてくれる仕組みとなっている。また、Androidアプリ経由では充電スクリーン上から行程に必要な充電の情報をモニターすることができる。
*テスラのチャージングネットワークを通るルートを自動検索
最終目的地を設定すると、モデルSは自動的に充電スタンドを通るルートを検索し、ナビゲーションには目的地までの最速ルートが表示される。ルートは各スーパーチャージャー間に細分化され、各スタンドでの予想充電時間をひと目で確認することが可能。
*スーパーチャージャーでのプッシュ通知
モデルSは次の目的地までに必要な充電が完了すると、アプリを通してドライバーに知らせる。
レンジアシュアランス
モデルSは常に航続距離をモニターし、航続距離が充電スタンドの圏外になりそうになるとドライバーに知らせ、モデルSは航続距離圏内のスーパーチャージャー、テスラデスティネーションチャージャー、および以前充電したことのある場所のリストを表示する。ドライバーがリストから充電スタンドを選ぶと、ナビゲーションが案内を開始する。また、到着時の予想バッテリー残量も表示される。
ドライバーアシスト機能
今回のアップデートに含まれる新たなドライバーアシスト機能は、潜在的な危険を賢く予測し、対応する。2014年10月に自動運転を発表してから、テスラはワイアレスのソフトウェアアップデートを通して複数のアクティブセーフティー機能をモデルSに実装してきた。それによりモデルSの安全性は向上し、完全な自動運転機能の実現に近づいている。
自動緊急ブレーキ
新しい衝突回避アシスト機能は、回避不可能な正面衝突の際に作動し、衝撃を軽減する。自動緊急ブレーキはドライバーがアクセルまたはブレーキペダルを踏むか、ステアリングホイールを急激に回すことで解除される。
ブラインドスポットワーニング
ブラインドスポットワーニングは車線変更を安全に行えるようアシストする機能である。モデルSが30~140km/hで走行時に、ドライバーの死角に自動車を検知した場合、インスツルメントパネル上のスピードメーター下部に白い弧状のマークが表示される。死角にある自動車と衝突する可能性が高まると、2つの赤い弧状のマークが表示され、ステアリングホイールが振動し、チャイム音が鳴る。
バレーモード
ホテルのバレーなどに車両を預ける際に、モデルSをバレーモードに設定すると、ドライビングパフォーマンスを抑え、特定の設定や個人情報にアクセスできなくなる。オーナーはボタンひとつでスピードリミットを設定し、グローブボックスとフロントのトランクをロックし、タッチスクリーンに表示されるドライバープロフィールやHomelink設定などの個人情報へのアクセスを無効にすることが可能だ。
P85Dの最高速度
P85Dの最高速度が250km/hとなった。
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