トヨタ、米ケンタッキー工場で生産累計1,000万台を達成
トヨタの米国生産事業体Toyota Motor Manufacturing, Kentucky, Inc.(以下、TMMK)で5月29日、車両生産累計1,000万台を祝う記念式典が実施された。
式典会場では、TMMK生産第一号のカムリと、TMMK生産1,000万台目のカムリ、2台が並んだ。TMMKのウィル・ジェームス社長は式典で「この2台のカムリの間には、たくさんの時間が流れ、見た目もずいぶん変わったが、そこに受け継がれるチームワーク、技術、情熱といったDNAは何ら変わっていない」と述べた。
TMMKの初代社長である楠兼敬氏も、1988年5月に開かれたTMMK生産開始記念式典で、同じようなスピーチを行っている。「TMMKで初めて生産されたこのカムリは、我々がもっとも大切にしている基本、すなわちチームワークのシンボルだ。だから、このカムリを、従業員のためにいつまでも残しておこうと思う。私たちは将来、チームワークを通じて何を成し遂げられるのか。このカムリが、それを示してくれるだろう」と。
生産累計1,000万台を達成するのは、TMMKが海外事業体としては初めてだ。設立当初から現在までのTMMKの累計投資額は約59億ドルに上る。また、2015年からのES350の生産開始に伴い、生産能力は現在の年間50万台から55万台に増加する予定。
TMMKでは、従業員一人一人が、それぞれの誇りや情熱をもってクルマ作りに携わっている。品質管理を担当する7年目の社員、ジョボンダ・ウィリアムス氏が「この仕事の醍醐味は、自分が関わったクルマが道路を走っているのを見ること。その光景を見るたびに自分のクルマが走っているように感じる」と語るように。彼女は、「来年にはレクサス生産も加わり、生産累計2,000万台もそう遠くない未来だろう。トヨタの一員であることに誇りを感じている。」と付け加えた。
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