日産勢、「スーパーGT 第2戦 富士」必勝態勢で挑む

ゴールデンウィークの風物詩、今年も富士で開催

NISSAN GT-R (GT500)/スーパーGT2014

モータースポーツファンの中で、ゴールデンウィークの風物詩となった「スーパーGT 富士戦」が5月3日・4日の両日、富士スピードウェイで行われる。既に2014年シリーズは岡山で開幕したが、第2戦富士は東日本エリアで行われる第2の開幕戦として、多くのファンが待ち望む1戦となっている。

今シーズンのスーパーGTは、GT500クラスのテクニカルレギュレーション(車両規則)が一新されたことが最大の見どころである。日産勢はニスモが新開発した「NISSAN GT-R NISMO GT500」で参戦することになったが、開幕戦では予選で2~3位、決勝でも3位表彰台フィニッシュなど、早くも高いポテンシャルを発揮している。

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300クラスからステップアップした佐々木大樹が#24へ加入

チームラインナップとしては昨年と同様に、NISMOの23号車「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)を筆頭に、IMPULの12号車「カルソニックIMPUL GT-R」(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、KONDO RACINGの24号車「D’station ADVAN GT-R」(ミハエル・クルム/佐々木大樹)、そしてMOLAの46号車「S Road MOLA GT-R」(本山哲/柳田真孝)の4チーム・4台で、それぞれが装着するタイヤは23号車と46号車がミシュラン、12号車がブリヂストン、24号車がヨコハマとなっている。

日産GT500ドライバー 左から安田 裕信 / ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/松田 次生 / ロニー・クインタレッリ / ミハエル・クルム/佐々木 大樹/本山哲/柳田真孝/スーパーGT2014
#23 MOTUL AUTECH GT-R(GT500)/スーパーGT2014#12 カルソニックIMPUL GT-R /スーパーGT2014#24 D'station ADVAN GT-R (GT500)/スーパーGT2014#46 S Road MOLA GT-R (GT500)/スーパーGT2014スーパーGT2014 開幕戦岡山 決勝スタート
#23 松田 次生 / ロニー・クインタレッリ/スーパーGT2014#12 安田 裕信 / ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/スーパーGT2014#24 佐々木 大樹 / ミハエル・クルム/スーパーGT2014#1 柳田 真孝 / 本山 哲/スーパーGT2014スーパーGT2014 GT500ドライバー

第2戦からはウエイトによる影響が更にレースを面白くする

第2戦の舞台となる富士スピードウェイでは、事前の公式テストは行われていない。開幕直前となる3月下旬に「トヨタ」・「日産」・「ホンダ」の3メーカー合同テストが実施されており、各チームはニューマシンの熟成を進めていた。変更されたテクニカルレギュレーションは、ドイツで人気の高いDTMシリーズと基本的には共通だが、エンジンは日本独自の2リットル直列4気筒直噴ターボエンジンが採用されている。

その一方でシャシー/ボディはDTMと共通で、以前に比べると開発が大きく制限されることになっているが、超高速サーキットの富士スピードウェイ用にはスペシャルの空力パーツを追加装着することが許されている。開幕戦を戦った“標準仕様"とどこがどう違うのか、ファンには大きな楽しみとなっている。

また、日産勢は開幕戦でレクサス勢に一歩譲った格好となったが、今回の富士では反撃の準備は万端だという。もちろんレクサス勢も、それは承知の上。そしてここまで苦戦が伝えられてきたホンダ勢も、今回一気に上位争いに加わろうと牙を研いでいることだろう。これまで富士スピードウェイは、超高速のパワーサーキットとして、ここをホームコースとするレクサス勢が優位に戦ってきたが、マシンが一新されたことで、その勢力図も変貌するかもしれない。

また開幕戦ではGT500クラスの全車が、これまでのコースレコードを更新するスピードアップぶりを見せていたが、ハイスピードコースの富士で、どこまでタイムアップするのかにも関心が高まっている。なお、開幕戦ではウエイトハンデなしのガチンコバトルであったが、第2戦からは各車「ポイント×2kgのウエイト」を積むことになる。ウエイトを積んでも速いマシンは速いが、走りに影響するマシンも出てくる。これもスーパーGTを面白くする要素の一つだろう。

300クラスにGT-Rが多数参戦

一方、GT300クラスで多数派となった「NISSAN GT-R NISMO GT3」だが、#3「B-MAX NDDP GT-R」のドライバーは星野一樹/ルーカス・オルドネスがコンビを組んでいる。さらに5台のマシンがプライベートチームからエントリーしている。中でも、これまでに何度もチャンピオンに輝いたことのあるトップチームのTAISANが、今シーズンからGT-R NISMO GT3にマシンをコンバートしているのも注目である。GT300クラスのGT-Rにも注目したい。

NISSAN GT-R NISMO GT3 (GT300)/スーパーGT2014
#3 B-MAX NDDP GT-R (GT300)/スーパーGT2014#360 OKINAWA IMP・RUN UP GT-R (GT300)/スーパーGT2014#67 STP タイサン GAIA POWER GT-R (GT300)/スーパーGT2014#5 マッハ車検 with トランスフォーマー30th (GT300)/スーパーGT2014#30 IWASAKI apr GT-R (GT300)/スーパーGT2014
#3 星野 一樹 / ルーカス・オルドネス/スーパーGT2014#360 吉田 広樹 / 田中 篤 / 藤田 竜樹/スーパーGT2014#67 高森 博士 / 田中 勝輝/スーパーGT2014#5 山下 潤一郎 / 玉中 哲二/スーパーGT2014#30 影山 正美 / 岩崎 祐貴/スーパーGT2014

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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