ホンダ、アジア市場向け「モビリオ」のプロトタイプをインドネシアモーターショーで発表

ホンダのインドネシアにおける四輪車生産販売合弁会社であるピー・ティ・ホンダプロスペクトモーター（以下、HPM）は、インドネシア・ジャカルタで9月19日（木）～29日（日）まで開催される「第21回インドネシア国際モーターショー」に、初公開となるアジア市場向けマルチパーパスビークル「モビリオ」のプロトタイプと、インドネシア政府の制定したLCGC（Low Cost Green Car）政策に適合する「ブリオ・サティヤ」などを出展すると発表した。

モビリオは、インドネシア国内で最も販売台数の多いマルチパーパスビークルの低価格帯市場に、ホンダとして初参入するモデルとな。3列シートで乗車定員7名分と広々とした室内空間を特長とし、現地でニーズの高い全長4m40cm以内の駐車スペースに収まるコンパクトなサイズとしている。路面状況を考慮したSUV並の最低地上高185mmを確保しながら軽快な走行性能を実現するなど、インドネシア国内の道路環境や天候、ユーザーの使い勝手を徹底的に現地調査して開発したモデルとなる。

搭載するエンジンは4気筒1.5L i-VTECガソリンエンジンで、高い走行性能と低燃費を両立したモデルとして発売予定。生産は、2014年1月に稼働予定のインドネシア・カラワン地区のHPM第二工場で行う。

9月11日（木）に発表したブリオ・サティヤは、1.2L i-VTECガソリンエンジンを搭載、20km／L以上の低燃費を実現する、LCGC政策への適合認定を取得する予定のモデル。生産はHPMカラワン工場で行い、85％の高い現地調達率を達成している。ブリオ・サティヤの投入とともに、HPMは既存の第一工場の生産能力を年間7万台から8万台に拡大し、2014年1月に稼働を開始する第二工場と合わせて、年間生産能力は20万台となる。

「第21回インドネシア国際モーターショー」では、その他、次世代スーパースポーツモデル「NSXコンセプト」や、2012年8月よりタイから供給を受け、発売後12ヵ月で約1万5,000台を販売し、インドネシア国内でカテゴリートップとなった「ブリオ」の後継車となる「ブリオ・スポーツ（1.3L）」などを出展する。

ホンダ 伊東孝紳 代表取締役社長 は、「モビリオは、Hondaがインドネシア市場向けに開発した最初のモデルで、現地のお客様のご要望を十分に反映しながら、お求めやすい価格とHondaならではの高い品質を実現したモデルです。今後も現地のお客様のニーズに合わせた魅力的な商品を積極的に投入し、インドネシアでのビジネスをさらに拡大していきます」と、コメントしている。