プジョー、パリショー2012出展概要を発表 ~「RCZ」をフェイスリフト、小型SUV「3008」コンセプトも登場~
コンパクトハッチ「208」に新たなラインナップも追加
フランス・プジョーは、9月27日から始まるパリモーターショー2012の出展概要を発表した。
地元のショーとあって、40台ものプジョー車を出展するが、そのうち10台は今年の春にジュネーブショーでデビューした「208」シリーズだ。
ジュネーブではまだコンセプトカーだった「208XY」と「208GTi」は、欧州デビューを6ヵ月後に控え市販モデルを初披露する。
208XYはプレミアムコンパクト市場を見据えた上級モデル。専用の外観・室内装飾で仕立てられる。
いっぽう208GTiは、同クラス伝統のスポーツモデル「GTi」名を継承し、200馬力の1.6リッターターボエンジンと6速MTを搭載し、スポーツシャシーと組み合わせられる。このほか、パーク・アシスト・システムを搭載した「208 Intuitive(インテュイティブ)」や、レース仕様車「208 Type R5」もお披露目される。
スポーツクーペ「RCZ」がフェイスリフト ~高性能版コンセプトも登場~
主にコンパクトカーやセダン・ワゴンモデルなどで構成されるプジョーのラインナップで、特に異彩を放つスポーツクーペ「RCZ」がマイナーチェンジを実施した。新世代プジョーのデザイン言語を採用し、フロントマスクなどの外観デザインを変更。インテリア素材やボディカラーも一新され、組み合わせもさらに豊富になった。
また2013年末に欧州で発売を予定する高性能スポーツバージョン「RCZ R」の予告編として、「RCZ R Concept」もパリモーターショー2012で披露される。
RCZ Rに搭載される1.6リッターTHPエンジンは260馬力程度までパワーアップ。専用サスペンションやLSDと組み合わされ、スポーツ性能をさらに高めた。このRCZ Rは、プジョー史上最もパワフルな市販モデルになる予定だという。
コンパクトSUV「2008」のコンセプトモデルが登場
北京モーターショーで披露された「アーバン・クロスオーバー・コンセプト」は、今回のパリモーターショーでより具体的な姿に昇華した。その名も「プジョー 2008 コンセプト」。全長4.14mとコンパクトなボディとし、特に都市部(パリ・サンパウロ・上海・クアラルンプール・モスクワ)等のユーザーをターゲットに、欧州・中国・ラテンアメリカの各エンジニアやデザイナーの共同作業によりデザイン・設計された。
新世代の1.2リッター直噴3気筒ガソリンターボエンジンを搭載し、高性能を発揮しながら低排出ガス・低燃費の環境性能も確保する。もちろん今後の市販化を計画しており、フランスをはじめブラジルや中国でも生産される予定となっている。
プジョー 2008の市販モデルの日本導入についてのアナウンスはないが、わが国の道路状況にもジャストサイズと思われ、大いに期待したいところだ。
このほか、主に新興国市場向けに手ごろな価格での導入が計画される「プジョー 301」なども披露される。
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