新型ノア/ヴォクシーの福祉車両はもはや特殊な存在じゃない! 注目は「サイドリフトアップチルトシート」だ

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新型ノア/ヴォクシーに設定される「サイドリフトアップチルトシート」装着車は、先代に比べ大きく改善され、もはや特殊な車両ではなくなった。選択肢に加えたい新型福祉車両をチェック!

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  1. 超高齢化社会の到来! ご両親を載せる機会が多いなら“福祉車両”という選択肢も大いにアリ
  2. サイドリフトアップ機構の難点を解決した新型ノア/ヴォクシー
  3. 福祉車両は購入時の消費税が免税! だから装備による価格差もグッと縮まる

超高齢化社会の到来! ご両親を載せる機会が多いなら“福祉車両”という選択肢も大いにアリ

超高齢化社会は、もはや他人事ではない。それはクルマ選びにおいても同じだ。

フルモデルチェンジした新型ノア/ヴォクシーには、先代モデル同様にウェルキャブ(福祉車両)の「サイドリフトアップチルトシート」装着車が設定された。

“福祉車両”と聞くと介護施設御用達というイメージが先行し、自分にはあまり関係のない世界の話のようにも聞こえがちだが、必ずしもそんなことはない。

3列シートミニバンを購入した理由は「親子3世代でドライブに行きたい」から

そもそも、3列シートのミニバンを買おうとした理由を思い返して欲しい。

夫婦と1人か2人の子供を載せるだけなら、2列シートのSUVやコンパクトカーだって大丈夫だろう。しかし自身の家族のみならず、同居する両親を頻繁に載せる機会もあることを想定し、多人数乗車可能なミニバンという選択になったケースも多いはずだ。

親子3世代でのドライブは、家族にとって永く記憶に残る旅となるはず。しかしご高齢な方の中には、歩行の際に杖などの補助が必要な人も少なくない。「出かけるのも億劫だから、私はいい」と、ドライブの申し出を遠慮された経験はないだろうか。

親子3世代の旅をあきらめていた方にも役立つ仕様が、今回紹介したいサイドリフトアップチルトシート装着車なのである。

サイドリフトアップ機構の難点を解決した新型ノア/ヴォクシー

従来型では車いす用乗降スペースくらいの空間が必要

サイドリフトアップシートは、文字通り「車外に昇降出来る座席」のことだ。乗降時にステップを昇り降りする負担を軽減してくれる。実は先代モデルにも「サイドリフトアップシート」の設定はあったが、フルモデルチェンジに際し設計を全面的に見直した。

先代ノア/ヴォクシーのサイドリフトアップシート装着車の写真を見て欲しい。セカンドシートが車外に大きく飛び出していて、確かに乗り降りがしやすそうだ。

しかしこれを実際の交通環境で使うとなると、車いす専用の駐車スペースなど、乗降空間を広く確保しないとならない。また自宅駐車場も同様で、通常の駐車場では乗り降りが難しい。

ちなみに従来型の場合、車外に約1100mm(110cm)の乗降スペースが必要となる。

新型ノア/ヴォクシーは通常の駐車場でもサイドリフトアップシートが利用可能! 乗降時や着座時の膝や腰の負担を軽減する配慮も

新型ノア/ヴォクシーのサイドリフトアップシート装着車は、この乗降空間を約550mm(55cm)と半分に抑えた。写真でもお分かりの通り、スライドドアのせり出し幅とほとんど変わらない。これにより一般の駐車場でも使え、使い勝手は大幅に向上した。

さらに新型では、サイドリフトアップに“チルト”、つまり座面を傾ける機構を追加した。

地面に足が着いた際にお尻の位置も上げた状態とすることで、足を浅く曲げ前へ自然に踏み出せる。腰や関節への負荷も軽減出来て、スッと立ち上がりやすくしたのだ。

またシートに備わるフットレストも2段折れ機構を追加。着座時の膝の角度を緩やかにするなど、利用者の立場に寄り添った細かな配慮が加えられているのが嬉しい。

福祉車両は購入時の消費税が免税! だから装備による価格差もグッと縮まる

ちなみにサイドリフトアップチルトシート装着車は福祉車両ということで、購入時の消費税は免税される。これも意外と知られていないことだ。

例えば新型ノア S-G(2WD・ハイブリッド)サイドリフトアップチルトシート装着車の価格は、342万2000円(消費税非課税)。

ベース車の新型ノア S-G(2WD・ハイブリッド)は339万円(消費税込)だから、消費税の有無により装備分の価格差もほとんど帳消しになってしまう。むしろ中古車でも今後ますますの需要が期待される福祉車両なら、リセールバリュー(将来の再販価値)の面でも期待が出来そうだ。

ご両親など身近に高齢者がいる家庭の方々には、新型ノア/ヴォクシーのサイドリフトアップチルトシート装着車を一度チェックしてみることをオススメしたい。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:茂呂 幸正・TOYOTA]

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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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