新しいステップワゴンはふたつのデザインが見どころだ! “シンプル”な「エアー」と“精悍”な「スパーダ」どっちがお好み!? 写真でチェック

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2022年春にフルモデルチェンジ予定の新型ステップワゴンに用意されたふたつのスタイル「AIR(エアー)」と「SPADA(スパーダ)」、その外観の違いを写真で見比べてみた!

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  1. 派手さを競うライバルとは異なる“変化球”で勝負する新型ステップワゴン
  2. 新型ステップワゴンらしさを最も具現化する“AIR(エアー)”の魅力は磨き込みにあり
  3. 新型ステップワゴン SPADAのシンプル路線、実は先代からブレていなかった

派手さを競うライバルとは異なる“変化球”で勝負する新型ステップワゴン

2022年春のフルモデルチェンジに先駆け、内外装のデザインを先行公開したMクラスミニバン「ホンダ 新型ステップワゴン」。従来の価値観とは異なる新しい時代のミニバン像を目指したといういっぽうで、デザインに関しては1996年にデビューした初代ステップワゴンや、続く2代目モデルで支持されたスクエアなフォルムのイメージに回帰しているのが特徴だ。

初代ステップワゴンは、単にその四角いかたちや大きな窓から室内の広さを実感出来るだけではなく、従来の商用車派生の1BOXワゴンとは異なる新たな生活の広がりを感じさせる新しさがあった。

その意味で新型ステップワゴンも、近年流行りの派手なフロントグリルのデザインで押し出しの強さを競い合う他のライバルミニバンとは、随分と異なる印象を与えている。クリーンなデザインからは、シンプルだけど豊かな生活シーンを想起させる…といったらちょっとほめ過ぎだろうか。いずれにせよ、ライバルが推し進める路線からすると、ちょっと“変化球”を投げてきた点が興味深い。

新型ステップワゴンらしさを最も具現化する“AIR(エアー)”の魅力は磨き込みにあり

ホンダは「ステップワゴン AIR(エアー)」と「ステップワゴン SPADA(スパーダ)」という2つのラインナップを用意した。

中でも、新型特有の魅力を特に際立たせているのは、シンプルなAIRのほうだろう。

ホンダのデザインチームは、ボディサイドの微妙な形状やショルダー部(ボンネットなどのボディ上面と側面をつなぐRの部分)などの曲面を徹底的に磨き込んだ。例えばボディサイドの縦の断面は、全長のほぼ中心部を微妙に膨らませている。ボディに適度な厚みを与え、華奢な印象を払拭することで、背の高さから来る見た目の不安定さを感じさせないフォルムとしたのだ。

このように面構成の微妙なチューニングの積み重ねにより、シンプルだが単調にならず印象に残る形状を成立させている。

新型ステップワゴン SPADAのシンプル路線、実は先代からブレていなかった

従来型のステップワゴンにもラインナップされていたSPADAは、エアロパーツなどでカスタマイズしたうえで質感を高めたグレードだ。

他社のライバル車、例えばトヨタ ノア/ヴォクシーや日産 セレナにも同様のエアロパーツを備えたラインナップが存在している。これらはエアロパーツと共に、押し出し感の強い大きく派手なフロントグリルで、上質さと個性をアピールする。しかし先代ステップワゴンのSPADAは、ライバル車ほど強い押し出し感を出さず、シンプルな佇まいを特徴としていた。

新型のSPADAでもそのシンプルな路線は継承することで、AIRとの共通性を持つ。いっぽうで、エアロパーツにワイド感や重厚感を与え、さらにボディ下部にはダーククロムメッキのモールを全周に渡って配することで、AIRよりもひと回り大きなモデルに見えるよう工夫した。

ライバルもフルモデルチェンジ! Mクラスミニバンの勝者は誰だ!?

折しもトヨタが、2022年1月13日にガチのライバル車であるノア/ヴォクシーをフルモデルチェンジさせたばかり。新型ステップワゴンは、AIRとSPADAという2つの個性を用意し、ライバルに対抗する。おそらく日産もセレナの改良を急いでいるはずだ。ますますし烈になるMクラスミニバンの戦いで勝者はどのブランドとなるのか。興味は尽きない!

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダトオル/撮影:島村 栄二・Honda]

ホンダ/ステップワゴン
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新車価格:
316.9万円406.7万円
中古価格:
19.8万円551.9万円

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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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