レクサスがフルモデルチェンジした最高峰SUV“LX”の日本仕様「LX600」を初公開! オフロード仕様から贅を極めた4人乗り仕様まで多彩なバリエーションを用意

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レクサスは2021年12月26日(日)、10月にワールドプレミアを果たしたレクサスブランドのフラッグシップSUVモデル、新型「LX」(LX600)の日本仕様を初公開した。正式な発売は2022年初頭の予定。基本骨格やエンジンなどはトヨタ ランドクルーザー(ランクル300)をベースとしながらも、高級車ブランドに相応しい新たなモデルとして、いちから設計・開発し直された。7人乗り仕様のほか、4人乗り仕様の“EXECUTIVE”など多彩なラインナップを用意する。

目次[開く][閉じる]
  1. 「新型ランクル300のレクサス版」にあらず!? 内外装デザインからメカニズムまで、独自性の強いモデルに仕上がった
  2. 新型NXに続き、レクサスの次世代デザインを採用! 新グレード“OFFROAD(オフロード)”にも注目
  3. 7人乗りに加え4人乗りのVIP仕様も登場! 2つのセンターディスプレイも目をひく新型LX600の内装デザイン
  4. 先代LX570のV8 5.7リッターから一新! 新型はV6 3.5リッターツインターボエンジンを新搭載 足回りやステアリングなどに独自機能を多数採用

「新型ランクル300のレクサス版」にあらず!? 内外装デザインからメカニズムまで、独自性の強いモデルに仕上がった

レクサスは、2021年10月14日にフルモデルチェンジしたフラッグシップSUVモデル「LX」(LX600)の日本仕様を初公開した。コンセプトは『世界中のどんな道でも楽に、上質に』。

新型LX600は、2021年8月にフルモデルチェンジしたトヨタの本格四輪駆動モデル、新型「ランドクルーザー(ランドクルーザー300)」で初採用するラダーフレーム構造の新開発「TNGA GA-F」プラットフォームをベースとする。そのため一見すると「ランドクルーザーのレクサス版」という、先代までのイメージを継承したモデルのようにも映る。

しかし専用の内外装をはじめ、車高を自動調整する「AHS(アクティブハイトコントロールサスペンション)」や電動パワーステアリングなど、レクサス 新型LX600独自のデザインや多数の専用メカニズムを採用。ランドクルーザー300とはかなり異なる独自性の強い仕上がりとなった。

新型NXに続き、レクサスの次世代デザインを採用! 新グレード“OFFROAD(オフロード)”にも注目

2021年11月より国内販売がスタートした新型「レクサス NX」に続き、新型LX600では次世代レクサスのデザインテーマを採用する。

中でも、レクサス車の象徴である“スピンドルグリル”は、周囲を囲むフレームを無くし、7組のフローティングバーをシームレスに構成することで、新たなデザイン表現を手に入れた。

新旧のLXを見比べてみると、歴代モデルの共通性を保ちつつも、新型がモダンに様変わりしていることがわかるだろう。

全体の骨太なフォルムにマッチさせるべく、レクサス車史上最大となる22インチサイズの超大径タイヤ&ホイールを初採用したのも注目ポイントだ。またリア回りでは、レクサスのブランド表示を、従来の「L」字ロゴから「LEXUS」ロゴに変更。横一文字のテールランプとともに、新型NXに続き次世代レクサス共通の新デザイン表現とした。

国内専用! 新型LX600の新たなアイコン“OFFROAD(オフロード)”グレードを追加

日本仕様の新型LX600には、国内専用仕様車として“OFFROAD(オフロード)”グレードを新設定する。

外観ではグリルやホイールなど加飾部のメッキ類を廃し、ブラックやダークグレーメタリック基調とした専用のデザインに変更。タイヤサイズは扁平率の高い18インチ化し、悪路での路面追従性を高めた。

またディファレンシャルロックは、他の新型LX600に備わるセンターに加え、悪路でのスタック脱出時に有効なフロントとリアにも設定する。

このように新型LX600 “OFFROAD”は単なるドレスアップ仕様に留まらず、悪路走破性も高められた本気のオフロード仕様である。新型LXを象徴する新たなラインナップとして注目される。

7人乗りに加え4人乗りのVIP仕様も登場! 2つのセンターディスプレイも目をひく新型LX600の内装デザイン

インテリアデザインでは、レクサスの新コックピット思想「Tazuna Concept(タヅナ コンセプト)」を採用。ドライバーが直感的に操作出来て運転に集中出来る配置とした。

ナビなどが表示される上段の12.3インチ大型センターディスプレイに加え、中段にドライブモードやエアコン表示などが映る7インチタッチディスプレイをレイアウト。さらに下段にドライブモードセレクターなどを配置し、表示や操作機能を分散させた。

7人乗り仕様に加え、専用の贅沢な4人乗りレイアウトを持つ最上級グレード“EXECUTIVE(エグゼクティブ)”も新設定

レクサス 新型LX600は、通常の7人乗り仕様に加え、新たに最上級グレード“EXECUTIVE(エグゼクティブ)”を設定した。専用の4人乗りレイアウトとした贅沢な仕様だ。

「リラックスモード」スイッチ操作により、ワンアクションで助手席が畳まれ、後席左席用のオットマンが現れる仕掛けも備わる。この場合、足元スペースは最大で1000mmも確保されるというからスゴイ。

またシートも最大48度までリクライニング可能。クッション部やヘッドレストには、厚手で振動吸収性の良いソフトウレタンを採用しており、レクサスでは「オフロード走行でもリラックスできる」としている。

先代LX570のV8 5.7リッターから一新! 新型はV6 3.5リッターツインターボエンジンを新搭載 足回りやステアリングなどに独自機能を多数採用

日本仕様の新型LX「LX600」には、V型6気筒 3.5リッターツインターボ「V35A-FTS」型 ガソリンエンジンを搭載。最高出力:415ps(305kW)/5200rpm、最大トルク:650Nm/2000~3600rpmを確保し、10速ATと組み合わせる。

先代LX(LX570)のV型8気筒 5.7リッター「3UR-FE」エンジン[最高出力377ps(277kW)/5600rpm/最大トルク534Nm/3200rpm]+8速ATを優に上回り、低速域から高速域に至るまで余裕の性能を手に入れた。

車高調整や走行安定性向上に寄与する「AVS(アクティブハイトコントロールサスペンション)」を搭載

フロント:ハイマウント・ダブルウィッシュボーン式、リア:トレーリングリンク車軸式というサスペンション形式や、減衰力を4輪独立で制御するAVS(Adaptive Variable Suspension system:)こそ新型ランドクルーザー300と同様。だが新型LX「LX600」では、使用環境に応じて車高を調整可能なAHC(Active Height Control suspension:アクティブハイトコントロールサスペンション)」を独自に採用する。

これは先代LX570にも搭載されていた、ショックアブソーバーとガス・油圧併用のばねと金属ばねで車高を調整する機構だ。新型LX600では、ばねレート切り替え装置を後輪にも装備し、車高調整にかかる時間を短縮させている。また旋回や加減速時の車両姿勢変化にも対応し、安定した走りを支える役目も果たす。

車高ポジションはNormal/Hi1/Hi2の3種類と乗降時のLowを基本とし、ドライブモードセレクト、マルチテレインセレクト、トランスファーの選択状況に応じて車高を自動調整。状況はセンターディスプレイとメーターにそれぞれ表示される。

レクサス基準の滑らかなハンドリングのために… 新型LX600には電動パワーステアリングを独自採用

パワーステアリングも、新型ランドクルーザー300と新型LX600では異なる。

ランドクルーザー300では、油圧式パワーステアリングと電動式操舵アクチュエーターを組み合わせることで、ADAS(先進運転支援システム)の操舵アシスト機能を動作させる。

これに対し新型LX600では、レクサスが目指す快適性の実現のため、モーターと減速機を用いたEPS(電動パワーステアリング)を採用。低速域では大きさを感じさせない軽い操舵を、高速域では車速に応じドライバーの意図に沿った手応えのある操舵感と、細かなチューニングを実現させている。

レクサスらしさを追求し独自の進化を遂げた新型LX600

このように、独自の進化を遂げたレクサス 新型LX600。エンジンこそ、先代LX570とは異なり新型ランドクルーザー300と同様のV6 3.5リッターツインターボではある。しかし操舵性や足回りなど、運転感覚や乗り心地を左右する部分に大きく手が加えられているのが、ランドクルーザー300との大きな違いとなっている。

それだけに、高級車ブランド“レクサス”を名乗るのにふさわしい仕上がりとなっているのか、今から新型LX600の試乗が楽しみである。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/小林 岳夫・LEXUS]

レクサス/LX
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新車価格:
1,250万円1,800万円
中古価格:
548.9万円2,199万円

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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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