新型ランドクルーザー300はディーゼルエンジン車が狙い目だ! ただし事前に知っておきたい2つの大きなネガ要素

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「納車はいつになるか分からない」というほどの大人気となっている、14年振りのフルモデルチェンジで300系となったトヨタの新型「ランドクルーザー」に乗る機会を得た。乗ったのは最上級グレードとなるZXのガソリンとディーゼルだったが、筆者は『ランドクルーザーを買うならぜひディーゼルを』と強く実感した。ここではその理由とともに、いっぽうでディーゼルを購入する際に知っておきたいネガティブな要素も正直にお伝えしよう。
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  1. ランドクルーザー300のガソリン車とディーゼル車、乗り比べてわかったディーゼルの優位点
  2. ディーゼルモデルには3列7人乗り仕様は未設定、しかしそれは大きな弱点ではない
  3. ランクルのディーゼルを購入する際には、事前に知っておきたいネガティブな要素2つ
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ランドクルーザー300のガソリン車とディーゼル車、乗り比べてわかったディーゼルの優位点

ランドクルーザー300系のガソリンエンジンは先代200系の4.6リッターV8ノンターボエンジンから、3.5リッターV6ツインターボエンジンにダウンサイジングされた。排気量を抑えながらもしっかり400馬力をオーバーするが、軽量化されたとはいえ車重約2.5トンのランドクルーザー300系にはもっと常用域のトルクが欲しく、「スペックは350馬力くらいでいいから、もっと常用域のトルクを」と感じる。

それに対し3.3リッターV6ツインターボディーゼルは、遮音が不利なSUVということもあり、アイドリング中の車外騒音は若干ある。またアクセルを深く踏んだ際の速さや伸び感はガソリンターボに劣る。

しかし、乗用域の太いトルクや乗って即笑みが出るほどのワクワク感があるワイルドな回転フィールなど、ディーゼルターボの方がランドクルーザー300系にはよく似合っている。電動化時代に向け、最後に味わいたい純エンジン車として考えても相応しい魅力に溢れる。

実燃費もディーゼルのほうがガソリン車よりも25%も低燃費だった

燃費も首都高速を走って9.5km/L前後のガソリンターボに対し、ディーゼルターボは12.0km/L前後と約25%良かった。ランドクルーザー300系の場合には、燃料代だけでなく、航続距離の延長という強みにもなる。

ただ、理由は不明ながらZX同士の場合にはディーゼルターボはガソリンターボに対し直進時のハンドルの落ち着きに欠けることも感じられた。この点は個体差の可能性もあるが、いつか分からない納車までには改良されているのではないだろうか。

ディーゼルモデルには3列7人乗り仕様は未設定、しかしそれは大きな弱点ではない

ランドクルーザー300系は特にZXとGRスポーツだと、「ディーゼルターボに7人乗り3列シートはなく、5人乗り2列シートだけというのがネック」と感じる人もいるだろう。しかし、筆者個人はこの点を大きな弱点とは感じていない。

というのは、ランドクルーザー300系の3列目シートは、200系の跳ね上げ収納から床下収納になったためもあるのか、200系の3人掛け(乗車定員8人)から2人掛け(乗車定員7人)となるなど、ボディサイズの割には狭いというのが率直な印象だ。

3列目席を多用するような使い方でもしない限り7人乗りでないといけない理由には乏しい

さらにガソリンターボの7人乗りにメーカーオプションのトノカバー(1万1000円)を付けると、イザ収納していた3列目シートを出す際に、ランドクルーザー300系の前後左右に長いラゲッジスペースでのトノカバー脱着の手間に加え、7人フル乗車したらトノカバーの置き場も大変だ。

3列目シートを使う頻度を使う頻度が多い人は7人乗りのガソリンターボ一択だとしても、「イザというときのための保険」というくらいの人だと、3列目シートの必要性は微妙だ。

ランクルのディーゼルを購入する際には、事前に知っておきたいネガティブな要素2つ

ランクル300のガソリンとディーゼル、30万円の価格差は十分にペイできる

ランドクルーザー300系では、ガソリンターボとディーゼルターボの両方が設定されるのはZXとGRスポーツの2グレードが該当する。ガソリンターボとディーゼルターボの差額は30万円だ。

700万円から800万円台という高価なクルマには野暮な話かもしれないが、ディーゼルターボはエコカー減税の対象になるので、差額は実質12~13万円に縮まる。3列目シート分のコストも総合すると、納得できる差額である。実質10数万円の差額も、ガソリンより安い軽油の燃料代差で十分に縮まるだろう。

ランクル300のディーゼル買ううえで知っておきたい「7人乗りがない」「リセールバリューでやや不利」という点

ここであえて、ランクルのディーゼルを購入する際には事前に知っておきたいネガティブな要素2つをお伝えしておこう。

まずは先ほども記した通り、ガソリン仕様には設定される3列7人乗り仕様が、ディーゼルモデルには用意されないという点は改めて確認しておきたい。

もうひとつの懸念点は、リセールバリューの点だ。

さきほど価格差30万円について、ディーゼルの実質的な価格差はほぼないとお伝えした。しかし最終的には、ガソリンターボの方がリセールバリューも優勢だ。

これはランドクルーザーならではの特殊性なのだが、海外でも人気の高いランドクルーザーは、年式や走行距離など、一般的には査定に不利になりそうな条件でも高価で取引されている。海外では、日本で過走行の扱いを受ける走行10万キロなどは、ごく当たり前の状態なのである。この点は、走行距離が伸びがちなSUVにとっては有難い。

ただし注意しないとならないのは、海外ではディーゼルエンジンの需要は薄く、特にランドクルーザーの場合は圧倒的にガソリンエンジン車の人気が高いという点だ。将来の買取り・下取り価格では、価格差が逆転してしまう可能性もある。この点は先に認識しておいて欲しい。

とはいえランドクルーザー自体がそもそも10数年落ちでもしっかり中古車価格が残るクルマであり、他のクルマと較べれば十分に好条件が予想される点もお伝えしておく。

可能であればガソリン車とディーゼル車をそれぞれ試乗し確認しておきたい

ともあれ、現在ランドクルーザー300系を選ぶ際にガソリンターボとディーゼルターボで迷っている人や、3列目シートの必要性が薄い人だったら、ディーゼルターボについても一考するといいだろう。可能であれば試乗車があるトヨタの販売店を探し(各販売会社のホームページに試乗車の有無についての記載がある)、ガソリン車とディーゼル車の比較試乗もしてみて欲しい。

[筆者:永田 恵一/撮影:島村 栄二]

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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