ホンダ フリードとフリード+、車中泊しやすいのはどっち!? 3列シート車でも工夫次第で車中泊は楽しめる

画像ギャラリーはこちら

コンパクトミニバン「ホンダ フリード」シリーズが人気だ。現行型は2016年9月にフルモデルチェンジした2代目。デビュー5年が経過しているが、国内のホンダ車では軽のN-BOXに次ぐ販売台数を誇る。アウトドア派からは、メーカー自ら車中泊仕様を標榜する5人乗り仕様「フリード+(プラス)」が根強い支持を集めているが、ノーマルの3列シート版フリードでは車中泊は難しいのだろうか。身長180cmの筆者が2台それぞれに「寝て確かめてみた」!

目次[開く][閉じる]
  1. 2列シート版「フリード+(プラス)」は単に「フリード」から3列目を外しただけじゃない!
  2. 3列版「フリード」のシートをフルフラットにする方法は2つあり
  3. 車中泊派御用達のフリード+! 理由は設計段階から車中泊利用者を見据えたきめ細やかな造りにあり

2列シート版「フリード+(プラス)」は単に「フリード」から3列目を外しただけじゃない!

「ホンダ フリード」は、全長4.3メートルに満たないコンパクトなボディサイズの中に3列シートをレイアウトしたミニバンだ。後席左右には使い勝手の良いスライドドアを備え、小さいながらも3列目まで大人がしっかり乗れるほどの余裕の空間を確保する。そんな緻密なパッケージと200万円台を中心とする低価格により、ファミリー層を中心に支持を集めている。

そんなフリードをベースにした2列シートの派生モデルが「フリード+(プラス)」だ。単にサードシートを外しただけではない。荷室部は設計し直され、フリードよりさらに低い床面を確保。2段式のボードを配し上下に荷物を積めるようにするなど、アウトドアレジャー用途に特化したレイアウトとした。セカンドシートをフラットに倒すことで、車中泊可能な「おやすみモード」まで用意されている念の入れようだ。

今回はそんなフリードとフリード+で車中泊は可能か、実際に筆者が2台に“寝ころんで”確かめてみた!

3列版「フリード」のシートをフルフラットにする方法は2つあり

3列版「フリード」で車中泊するため、シートをフルフラットにする方法は2つある。ひとつは、セカンドシートとサードシートをつないでフラットにするパターン1。もうひとつはフロントシートとセカンドシートをつなぐパターン2だ。

ただし写真のご覧の通り、パターン1の場合サードシートはほとんどリクライニング出来ないため、身長180cmの筆者は背を伸ばして寝ることが出来なかった。したがってフリードで車中泊をするなら、必然的にフロントシートとセカンドシートをつなぐパターン2の方法しか選択出来ない。

なお写真の6人乗り仕様の場合、セカンドシートは独立したキャプテンシートとなるため、就寝時の寝床の幅は限られて来てしまう。とはいえ、幅の狭いキャンピングコット(アウトドアで用いる簡易ベッド)で寝ることを考えたら、フリードのほうがはるかにクッション性も高く快適に過ごせるからご安心を。

ただし夫婦2人と幼児、もしくは小さな児童の3名で川の字になって寝ることを想定するなら、セカンドシートがベンチタイプの7人乗り仕様か、あるいはフリード+を選択することになる。

車中泊派御用達のフリード+! 理由は設計段階から車中泊利用者を見据えたきめ細やかな造りにあり

いっぽうのフリード+は、最初から車中泊での使用を設計に織り込み開発されたモデルだ。フロントシートの位置を最大限まで前に出し、背もたれを倒す。そして前後スライド式のセカンドシートを最前端に移動。シートを前倒し(座面を前に倒しそのあと背もたれを倒すダブルホールディング式)すると…荷室長190cm超えの広大な“ベッドルーム”の完成だ。

ハイエースのように大きな1BOXカーではなく、全長わずか4.3メートルの扱いやすい5ナンバーサイズでしっかり実現させているところに凄さがある。

キャンプ用の寝袋やマットを持っていれば、もうこのままで今すぐ車中泊が出来る。寝床は長さ方向で180cm程度、幅も120cm以上あるから、かなり余裕がある。後部の床下にはスペースが確保されているから、寝床をつくるために荷室からわざわざ荷物を外に出したりする手間もいらない。よく考えられた設計なのだ。

このように至れり尽くせりな造りの良さで、車中泊派からフリード+が支持されているのだう。とはいえ上記の通り、3列シート版のフリードでも工夫次第で車中泊は楽しめることが改めて確認出来た。

フリードシリーズが気になったアナタは、この週末に販売店へ行って、ぜひ試乗がてら“寝心地”もチェックして欲しい!

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:茂呂 幸正・佐藤 正巳・Honda]

ホンダ/フリード
ホンダ フリードカタログを見る
新車価格:
233.1万円333.3万円
中古価格:
15.8万円343.6万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

ホンダ フリードの最新自動車ニュース/記事

ホンダのカタログ情報 ホンダ フリードのカタログ情報 ホンダの中古車検索 ホンダ フリードの中古車検索 ホンダの記事一覧 ホンダ フリードの記事一覧 ホンダのニュース一覧 ホンダ フリードのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる