三菱 新型ekクロス 実燃費レポート|三菱の“本気”が詰まった軽自動車の実力はいかに(4/6)
- 筆者: 永田 恵一
三菱 新型eKクロス 実燃費レポート|高速道路編
■新型eKクロス T(4WD)高速道路での実燃費:23.1km/L
高速道路実燃費 | WLTC市街地モード | |
---|---|---|
eKクロス T(4WD) | 23.1km/L | 17.4km/L |
eKワゴン NA+FF | 29.4km/L | 21.7km/L |
ムーヴカスタム RS(FF+ターボ) | 22.6km/L | 27.4km/L(JC08モード) |
eKクロスT(4WD)は、高速道路でも23.1km/Lと、郊外路同様に相対的、絶対的ともに納得できる燃費を記録した。eKクロスT(4WD)は後述するように、高速道路でも一定速をキープしようとしてもエンジン回転が上がりがち、一定回転を保ちにくいという燃費には不利な傾向があるのだが、それでもまずまずの燃費というのは新設計のエンジンの素性の良さが貢献しているように感じた。
高速道路編では動力性能、MI-PILOTを使った印象を中心にお伝えする。
MI-PILOTは便利だが、よりスムーズに改善すべき
動力性能は実用域でのドライバビリティは市街地編で書いた通りで、アクセルを深く踏んだ際の絶対的なものはターボエンジンを積む軽自動車ハイトワゴン相応といったところで、エンジン音、音質ともに標準的だった。またアクセルを全開にした際には有段ATのシフトアップのようなステップシフトも行われる。
なお時速100km/h走行時のエンジン回転は2500回転であるが、上り坂などでの回転上昇が大きい上に上り坂が終わって一定速になってもエンジン回転はなかなか下がらないなど、安定しない傾向がある。
MI-PILOTを高速道路で使ってみると、ACCは市街地同様に車間距離が実際の走行では広過ぎ、この点が原因なのか前方をちゃんと見て運転していない人のように先行車に対する追従が遅れがちでガバーっと加速する、過剰な減速が多くスムーズさに欠けるという悪循環が起きているように感じた。この点は燃費にも悪い方に影響しているように感じたので、早急な改善を望みたい。
一方、疲れている時や長距離ではLKAの制御は神レベル
LKAは、高速道路の直線で車線の中央をキープしているのに加え、首都高速の緩いコーナーなどでも積極的に稼働しており、道路の白線を読むのも早く、有効に機能していた。そのためMI-PILOTに対する注文はあるが、それでも渋滞中や疲れている時などには有難い運転支援なので、やはりデイズ&eKシリーズを購入する際には装着を勧めたい。
その他気づいた点としては高速道路に入るとタイヤが路面のザラザラ感を拾いがちで、快適性をスポイルしていることが挙げられる。
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