トヨタ 新型スープラ RZ(3リッターターボ) 実燃費レポート|イマドキのスポーツカーって、燃費どうなの!?(4/5)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:小林 岳夫・MOTA編集部
トヨタ 新型スープラ RZ(3リッターターボ) 実燃費レポート|総合実燃費編
■トヨタ 新型スープラ RZ(3リッターターボ) 総合実燃費:13.9km/L
注目度の高さに改めて驚く
トヨタ 新型スープラ RZ(3リッターターボ)の総合実燃費は、13.9km/Lとなった。
既に編集部のコラム記事でもご紹介の通り、新型スープラの注目度の高さは近年稀にみるほど。特に今回、朝の通勤ラッシュ時に都内などで渋滞路を走らせたところ、並走するクルマ群や街を歩く人たち、特に30代以上の男性からの注目度は相当に高かった。この“おじさんホイホイ”な状況は、2012年に登場したトヨタ 86(ハチロク)以来の感覚かもしれない。
スープラのような2ドアクーペは、1990年代頃までは国産各メーカーから大小さまざまラインナップされていて、そのどれもがカッコ良かった。新型スープラを食い入るように眺めていたオジサンたちにも、それぞれの懐かしいクーペの想い出があることだろう。それが今クーペと言えば、86や日産 フェアレディZ、マツダ ロードスターなど、スポーツモデルのごく一部に“残っている”のみ。経済合理性や空間効率が重視される軽自動車やミニバンがもてはやされる中、多少不便でも、そしてちょっとくらい燃費が悪くても、“カッコいい”ことに第一の価値があるクーペは、レッドリスト入りした絶滅危惧種のような扱いとなっている。
そんな中で17年ぶりに復活したスープラは、2ドアクーペ界へ久しぶりに現れた希望の星だ。生産台数も非常に限られており、その希少性と相まって今後しばらくアツい視線を集め続けるだろう。燃費だって、90年代のターボモデルからしたら圧倒的に改善されている。これを機にライバルの日産 フェアレディZがフルモデルチェンジしたり、マツダ RX-7が復活したりと、新たなFRスポーツカーの登場が続くともっと楽しいのだが・・・今のところそうした明るい話題が一向に聞こえてこないのは残念な限りだ。
ともあれ“あの頃”のクーペにときめいたオジサンのひとりとして、スープラの復活は心から歓迎したい。
[筆者:トクダ トオル(MOTA)/撮影:小林 岳夫・MOTA編集部]
>>燃費計測ルート概要[次ページに続く]
トヨタ 新型スープラ RZ(3リッターターボ) スペックと価格
トヨタ 新型スープラ RZ 主要スペック | |
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車種名 | トヨタ スープラ |
グレード | RZ |
メーカー希望小売価格[消費税込] | 6,900,000円[消費税込] |
全長×全幅×全高 | 4,380mm×1,865mm×1,290mm |
ホイールベース | 2,470mm |
車両重量 | 1,520kg |
駆動方式 | 後輪駆動[FR/2WD] |
エンジン種類 | 直列6気筒 ツインスクロールターボチャージャー ガソリンエンジン |
総排気量 | 2,997cc |
エンジン最高出力 | 250kW(340PS)/5,000rpm |
エンジン最大トルク | 500Nm(51.0kgf・m)/1,600~4,500rpm |
トランスミッション | 8速スポーツAT |
燃料消費率[WLTCモード] | 12.2km/L |
燃料消費率[WLTC市街地モード] | 8.3km/L |
燃料消費率[WLTC郊外モード] | 12.9km/L |
燃料消費率[WLTC高速道路モード] | 14.7km/L |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
サスペンション | (前)マクファーソンストラット式(後)マルチリンク式 |
タイヤサイズ | (前)255/35ZR19(後)275/35ZR19[MICHELIN PILOT SUPER SPORT] |
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