スカイラインクロスオーバー 実燃費レビュー【vol.3 200-300km】(2/2)

  • 筆者: 金子 浩久
  • カメラマン:オートックワン編集部
スカイラインクロスオーバー 実燃費レビュー【vol.3 200-300km】
スカイラインクロスオーバー 松野さんご夫妻と金子氏 スカイラインクロスオーバーを運転する金子氏 ROCK BREW PUB RESTAURANT スカイラインクロスオーバー スカイラインクロスオーバー 200-300km燃費は「9.4km/L」になりました 富士川 スカイライン 25GTS 以前金子氏が取材した松野さんご夫婦 現在、20万9,000kmを走行している松野さんのスカイライン 25GTS 画像ギャラリーはこちら

登り勾配でも予想が外れる程燃費変化が少ない

現在、20万9,000kmを走行している松野さんのスカイライン 25GTS以前金子氏が取材した松野さんご夫婦

シルエットから判断すると、松野さんっぽい。助手席には、奥さんらしい人だって乗っている。赤信号で停まれたら、降りていって挨拶できるのに、こういう時に限って、タイミング悪く(良く)、スッ、スッ、スッと信号が青に変わっていく。

身延町を通り過ぎても、走り続けている。松野さんかどうか確認するため、一度、道路脇のバス停に停車し、25GTSを先に行かせ、すぐに後に付けた。

25GTSが僕らを追い越した時に見たら、助手席に奥さんの横顔が見えた。間違いないっ。

「その方が、このクルマに気付いていたら、僕らは怪しまれていますよ」

「携帯で警察に“不審なクルマに付けられている”って通報されてもおかしくないね」中部横断自動車道の増穂インターチェンジ近くの信号で、ようやく停まった。

「ああ、やっぱり、カネコさんでしたか!」松野さんはわかっていた。「横浜ナンバーなのに、52号を甲府南インターの方へ行かないのはおかしいねぇって言っていたんですよ」節子さんも、わかっていた。

「昔のスカイラインが走っていたから、最新のスカイラインクロスオーバーを買ったばかりの人が、停まって写真でも撮りたいんじゃないかって、私は考えていました」偶然の邂逅に、僕らも松野さんご夫妻も驚いた。

これも、松野さんが25GTSを乗り続けていて下さったからだ。他のクルマに乗り換えてしまったら、この出会いはあり得なかった。

「ところで、3,700ccの四駆だと、燃費はどれくらいになるの?」さすが、スカイラインファンの松野さん。説明しなくても、排気量と駆動方式を諳んじている。

スカイラインクロスオーバー
中部横断道 南アルプス本線料金所ROCK BREW PUB RESTAURANT

「区間で9.6km/L。ここまでの総合で9.8km/L。高速道路では、ずっと10km/Lでしたよ」「そんなにいいんですか!私のスカイラインは5段マニュアルのハイオクで10km/L行きますけど、この辺しか走りませんからね」25GTSの走行距離は、20万9,000kmにまで伸びていた。

「運転席はタイトだけど、豪華でカッコいいね」「横の縁取り(メッキのモール)が、素敵だわ」

ご夫妻のスカイラインクロスオーバーへの印象は、まんざらでもないようだ。

「でも、このクルマを30万キロ乗ると決めていると、去年の取材の時にもお話ししましたよね」再会を喜んでくれた松野さん夫妻と別れ、僕らは増穂インターから中部横断自動車道に乗り、中央道を須玉インターで降り、国道141号を北上。

141号の佐久穂町までの300kmの区間燃費は9.4km/L。総合燃費が、9.7km/L。この値には驚かされた。ずっと登り勾配が続き、燃料もそれなりに消費するだろうと予測していたからだ。

その予測が、うれしく外れた。

スカイラインクロスオーバー 燃費結果

200-300km燃費は「9.4km/L」になりました

身延町で、見覚えのあるスカイラインに遭遇。声を掛けると以前取材した松野さんでした。

清里でカレーのおいしい「ROCK」で食事をし、 国立宇宙観測所に立ち寄ります。200-300km燃費結果は「9.4km/L」、総合燃費は「9.7km/L」になりました。

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金子 浩久
筆者金子 浩久

モータリングライター 1961年東京生まれ。 自動車と自動車に関わる人間について執筆活動を行う。主な著書に、『10年10万キロストーリー』(1~4)、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』など。記事一覧を見る

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