トヨタ新型ヴォクシー ハイブリッド 実燃費レポート(2017年7月マイナーチェンジモデル)(1/3)

トヨタ新型ヴォクシー ハイブリッド 実燃費レポート(2017年7月マイナーチェンジモデル)
ヴォクシーハイブリッドZS ヴォクシーハイブリッドZS専用16インチ鍛造アルミホイール(BBS製) ヴォクシーハイブリッドZS専用16インチ鍛造アルミホイール(BBS製) リアスポイラー 画像ギャラリーはこちら

トヨタ新型ヴォクシー ハイブリッド ZS実燃費レポート|結果まとめ

今回の燃費テストでは、2017年7月にマイナーチェンジされたトヨタ ヴォクシー&ノア&エスクァイアの三兄弟から、最も販売台数の多いヴォクシー ハイブリッドZSを選択した。

現代のファミリーカーの定番となっているミドルハイトミニバンにおいて、日産 セレナ、ホンダ ステップワゴンと三強を構成するヴォクシー兄弟。燃費テストを実施したのは、現行ヴォクシー&ノア&エスクァイアから設定されたハイブリッドモデルの中から、エアロパーツなどを装着しスポーティなエスクテリアとした「ヴォクシーハイブリッドZS」(車両本体価格326万9160円/JC08モード燃費23.8km/L)を起用した。

エアロ系ミニバンはカテゴリーを問わず人気が高い。しかしヴォクシー兄弟では当初ハイブリッドモデルにエアログレードの設定がなかった。ユーザーからの強い要望に応える格好で、マイナーチェンジ前の2016年1月に追加設定されたグレードだ。

テストは2017年7月21日(金)の午前10時過ぎに開始し、午後6時頃帰京するというスケジュールで実施。テスト中の天候は晴天、最高気温34度という夏本番を感じる気候で、交通状況は平均的な流れであった。

マイナーチェンジされたヴォクシーハイブリッドの燃費は以下の通りの結果となった。

ヴォクシーハイブリッドZS<参考値>現行初期型ヴォクシーハイブリッドG
JC08モード燃費23.8km/L23.8km/L
高速道路19.2km/L20.7km/L
市街地(街乗り)16.6km/L19.3km/L
郊外路18.3km/L22.0km/L
総合18.2km/L20.5km/L

2014年にテストした初期型の現行ヴォクシーハイブリッドと比較すると、すべての走行パターンにおいて10数%劣る結果だった。この結果は初期型が3月末という比較的過ごしやすい気候の中でのテストだったのに対し、マイナーチェンジモデルはエアコンがフル稼働する夏場のテストだったことや、一定ではない交通の流れの違いによるものが結果の差のほとんどだと思って欲しい。いずれにせよハイブリッドという点を加味しても、決して燃費に有利とは言えないミドルハイトミニバンと考えれば、今回の実燃費の結果にも文句のつけようはない。夏場のエアコンの燃費への負担の大きさを検証した記事としても読んでいただけると幸いだ。

ここからは、基準となる2リッターガソリンエンジンを搭載する現行ノアのエアロ系グレードの燃費も交えながら、高速燃費編、市街地編、郊外路編、それぞれの章で燃費や走りの質についての詳細な評価を行っているので、トヨタ ヴォクシー&ノア&エスクァイアの三兄弟の購入を考えている人にはぜひ参考にしてほしい。

>>【2ページ目】ヴォクシー実燃費レポート、市街地・街乗り編/高速道路編/郊外路編

新型トヨタ ヴォクシーとは?

ファミリー層を中心に需要が多いだけに、ミドルハイトミニバンの競争は非常に激しい。日産 セレナは昨年、ホンダ ステップワゴンは一昨年フルモデルチェンジされ、2014年に登場した現行トヨタ ヴォクシー&ノア&エスクァイアの三兄弟は最古参となった。トヨタ ヴォクシーはネッツ店扱い、ノアはカローラ店扱い、そしてエスクァイアはトヨタ店、トヨペット店扱いと、トヨタの全ディーラーで何かしらの兄弟モデルが販売されている。

今年1月から6月の登録車の販売台数を見ると、単一車種ではセレナがクラスナンバー1となるものの、三兄弟合計すればセレナを圧倒。同時期の登録車販売台数1位のプリウスに肉薄するほど好調な販売となっている。そんな中、今回さらなる商品力向上のためマイナーチェンジが実施された。

マイナーチェンジの内容を紹介する前に、ヴォクシー&ノアとしては3代目、エスクァイアは初代モデルとなる14年に登場した現行ヴォクシー&ノア&エスクァイアの歩んだ軌跡を振り返ってみよう。

現行ヴォクシー&ノア&エスクァイアは、1800mm級の全高を持つミドルハイトミニバンというコンセプトこそ初代モデルから不変だが、現行モデルは「使い勝手の向上」を大きなテーマに開発された。具体的には、先代となる2代目モデルが当時の日産 セレナやホンダ ステップワゴンに対し、見劣りしたラゲッジスペースの広さを拡大すべく、全長を5ナンバー枠一杯に延長。さらに、乗降性や室内高を高め実質的な室内の広さを稼ぐため、ダッシュボードから後ろ側のボディ骨格を新設計とした「低床フロア」も採用した。

パワートレーンは2種類を用意。2リッターガソリンエンジンは、CVTと組み合わされ、最高出力152馬力、最大トルク19.7kgmを発生させる。エアコンの冷気を貯め、アイドルストップ時間の延長に寄与する蓄冷エバポレーターも備えるアイドリングストップも装着され、JC08モード燃費は16.0km/L。これらのスペックはマイナーチェンジ後も変更ない。

いっぽう1.8Lハイブリッドは、先代プリウスのシステムを用いながら、ミニバンの重量増に対応させるべく最終減速比を変更。最高出力99馬力&最大トルク14.5kgmに82馬力のモーターを組み合わせ、実質的な最高出力は136馬力をマーク。JC08モード燃費は23.8km/Lを記録する。ハイブリッドもこれらの数値自体マイナーチェンジ後も変更はない。

ハイブリッドモデルに欠かせない駆動用バッテリーは前席下に配置。補器類の制御のため必要な12Vバッテリーがラゲッジスペース下の床下収納に移動し狭くなっているくらいで、ミニバンの命ともいえる室内空間をほとんど犠牲にすることなくハイブリッド化している点は高く評価できる。

2014年に登場した現行ヴォクシー&ノア&エスクァイアが受けた変更点

<2014年10月エスクァイア登場>

エスクァイアはクラウンやマークX、アルファードといった高級高額車を扱うトヨタ店やトヨペット店で販売されることもあり、ノア&ヴォクシーに対しさらに押し出しの強いフロントマスクや、合皮素材などを使った高級感あるインテリアが特徴。なおヴォクシー&ノアには標準モデルとエアロ系モデルが設定されるが、ラグジュアリーな性格を考慮してかエスクァイアは標準モデルのみの設定となる。

<2016年1月一部改良>

日産セレナとホンダステップワゴンに対して、装着が遅れていた自動ブレーキを設定。設定されるのは、トヨタ セーフティセンスCである。

ヴォクシー&ノア&エスクァイアはとても安価な車とは言えないが、ともあれセーフティセンスCはトヨタ車では比較的安価な車に使われることが多い装備だ。近距離監視用のレーザーセンサーと単眼カメラからの情報を基に緊急ブレーキ機能、先行車発進告知機能、レーンデパーチャーアラート(車線逸脱警報)、夜間遠くまで照らせるハイビームを積極的に使うオートマチックハイビームという4つの機能を持つ。

ヴォクシー&ノア&エスクァイアに搭載されるトヨタ セーフティセンスCの性能は、歩行者を検知できないという欠点はあるものの、国の公的機関であるJNCAPのテストでは車のような物体に対して50km/hからの停止が可能なことが確認されており、自動ブレーキの性能として同クラスの中では何とか納得できるレベルは備えている。

またこの一部改良で、上記の通りヴォクシー&ノアにそれまで設定のなかったハイブリッドのエアロ系モデルが設定された。

<2016年4月“G's”追加>

2代目モデルに続き、ヴォクシー&ノアの2リッターガソリンのエアロ系モデルをベースに、フロアのボディ剛性強化や空力パーツの追加、スポーツサスペンションなどを装着した“G's”を追加した。ただし、残念ながらマイナーチェンジ後は設定がなくなってしまった。追って再設定されるものと思われる。

<2017年7月マイナーチェンジ>

・ヴォクシーはミニヴェルファイア、ノアはミニアルファード、エスクァイアはミニクラウン マジェスタのようといえる、それぞれの性格をより強調したエクステリアのデザイン変更。

・インテリアでは細部の質感向上、2列シート乗員用の格納式テーブル、USB電源の追加、クルーズコントロール(先行車追従機能はなく一定速で走り続ける通常のタイプ)の標準装備化といった装備内容の拡充。

・機能面では、スライドドアにシールを追加したことによる遮音性の向上、空力パーツやボディ剛性の向上、ショックアブソーバーの改良による走りの質の熟成。

などとなっており、機能面よりも内外装といった見える部分の変更が主なものとなっている。なお、エコカー減税に関しては、ハイブリッドが全グレード重量税、所得税の免税、翌年の自動車税の75%減税、ガソリン車も全グレード重量税25%、取得税20%減税が適応となる。

ヴォクシーハイブリッドZS
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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

なかの たくみ (MOTA編集長)
監修者なかの たくみ (MOTA編集長)

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