人気軽オープン「S660」の本当の燃費を測ってみた/vol.3 市街地編・総評(1/2)

人気軽オープン「S660」の本当の燃費を測ってみた/vol.3 市街地編・総評
ホンダ S660 イメージ ホンダ S660 イメージ ホンダ S660 イメージ ホンダ S660 ゴール ホンダ S660 ゴール ホンダ S660 幕張にて ホンダ S660 ユーティリティボックス(フロントフード内) ホンダ S660 センターコンソールの物入れ ホンダ S660 カップホルダー ホンダ S660 ディーラーオプションカップホルダー ホンダ S660 斜め後ろの視界 画像ギャラリーはこちら

ホンダ S660の“実燃費”を、高速道路、郊外路、市街地で測定!今回は市街地編・総評をお届け致します。

前回の記事については、以下からどうぞ。

人気軽オープン「S660」の本当の燃費を測ってみた/vol.1 高速道路編

人気軽オープン「S660」の本当の燃費を測ってみた/vol.2 郊外路編

もし、S660を購入されるなら「MT」を

ホンダ S660 イメージ

市街地でS660を走らせてお伝えしたいことは、アイドリングストップも無い為に2,000rpm以上エンジンが回っていればターボが回ってパワーバンドに入るので、2,000rpm以上をキープして走るには各ギア3,000rpm程度までエンジンを回す必要があること、市街地でも流れの速い深夜・早朝の時間帯だと流れに乗るだけでもエンジンを4~5,000rpmまで回すことも多々あるのだが、それもS660の楽しさと言えることくらいだ。

ちなみに、CVTのS660はMTに比べてアクセルレスポンスが劣ることや、アイドリングストップがほかのホンダの軽自動車と同じく停止前からエンジンが止まるタイプで、ブレーキ踏力(踏み加減)の変化で不必要なエンジン再始動も多々起き、スポーツカーのアイドリングストップとしては納得できないものであるなどの難があり、S660を買うならMTを選ぶことを強く勧めたい。

ここから先は、S660にテスト前日も含めて2日間乗って感じた(基本的にネガティブな要素が多いが)、使い勝手についてお伝えしよう。

ホンダ S660 センターコンソールの物入れ

・収納スペース

まったく収納スペースがないように感じるS660だが、筆者個人が最低限置き場が欲しいと考えている財布と携帯電話を置くスペースは写真の通り確保されている。

ホンダ S660 カップホルダーホンダ S660 ディーラーオプションカップホルダー

・カップホルダー

スペースの確保に苦心した跡は分かるが、シートポジションが後ろになる身長が高い人でも手を後ろに回すことになり、走行しながらカップホルダーを使うことは難しい。

この点を考慮するとディーラーオプションで用意される助手席側のセンターコンソールに設置するカップホルダーは必需品だろう。

・リアウィンドウ

装備自体は便利だが“閉め忘れ”に注意が必要だ。

筆者は地下駐車場でリアウィンドウが開けたままのS660を見たことがある。地下駐車場だったからよかったものの、これが屋外で雨が降ってきたら悲劇だ。

ホンダ S660 斜め後ろの視界

・斜め後方視界

オープンカーはオープンにするとCピラーが姿を消し、バックがしやすいというメリットがあるが、タルガトップのS660にそれは望めない。それは仕方ないとして後ろを振り返った際の斜め後方視界はリアフードの盛り上がりのような形状のため絶望的だ。

メーカーオプションのセンターディスプレイ(4万8,600円)には会員登録をした上でのスマートフォンとの接続によるカーナビ機能、Gメーター機能に加え、バックモニターも含まれるので装着を勧めたい。

ホンダ S660ホンダ S660 無限ハードトップ装着モデル

・ロールトップ

電動化のみならず、「マツダ ロードスター」のように運転席に座ったまま開閉できるソフトトップも存在することを考えると、S660のソフトトップの開閉の手間は最悪である。手間が掛かるだけに、テスト中怪しい雲が見えた際には「このまま激しい雨に降られたら」と絶望的に気持ちになった。

手間などを考えるとS660の場合は雨の可能性が限りなくゼロに近い天候のいい日に、比較的短時間でオープンを楽しむのが無難だろう。

またS660にオープンであることを求めていない、オープンにしなくなってしまったという人であれば、いっそオープンを諦め高価ではあるがハードトップ(無限の商品で23万5,440円)を装着してしまうという選択肢もあるかもしれない。

ホンダ S660 フロントシート

・乗降性

乗り降りのための間口が狭いだけに身長160㎝(中年太りではあるが)の小柄な筆者でも、シートを一番後ろに下げても体を屈める必要がある上、足がドアスピーカーに当たるなど、乗降性は悪いとしか表現できない。

オープン状態なら乗降性は劇的に向上するが、オープン状態で駐車できることは現実的には少ないだろう。

ホンダ S660 ユーティリティボックス(フロントフード内)

・フロントフードのユーティリティボックス

ユーテリィボックスはクローズド状態の場合に限り、荷物を置ける。容量は普段使う鞄が2つ入るくらいで、容量だけでいえばフランスパン2本と食パン1斤くらいしか入らなかったビートのラゲッジスペースに比べれば大きい。

しかし、走行中に振動やショックがダイレクトに入る上にラジエーターからの熱もある場所だけに、パソコンやカメラといった精密機械、買い物で購入した食べ物を入れることはできない。

ホンダ S660 市街地燃費は「13.8km/L」でした

市街地での燃費は「13.8km/L」であった。

コペンの「15.3km/L」に対して約10%劣る結果であったが、これはエアコンによる負担、MTのS660にはアイドリングストップがないこと、コペンはテスト車がCVTで常用回転域が低いのに対しS660が高い常用回転域を使っていたためだろう。

ホンダ S660 α(6速MT) 市街地における実燃費/13.8km/L

ダイハツ コペンローブ(CVT)高速道路における実燃費/15.3km/L

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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