【燃費】トヨタ 新型ハリアーハイブリッド 燃費レポート/永田恵一(1/5)
- 筆者: 永田 恵一
前回のハリアーガソリンモデルに続き、今回はハリアーハイブリッドの実燃費をテスト!
昨年11月の発表以来、現在(2014年5月時点)の納期が9月以降と大人気となっているトヨタの高級SUV「ハリアー」。ハリアーは、当燃費企画にて前回掲載した2リッターガソリン車に加えて、ハイブリッドモデルも設定されている。
現行ハリアーそのものの概要に関しては前回掲載の「トヨタ 新型ハリアー(ガソリン)燃費レポート」を参照いただきたいが、ハリアーハイブリッドも初期受注では全体の約4割を占める人気車だ。
ハリアーハイブリッドのハイブリッドシステムは、カムリにも搭載されている熱効率に優れたアトキンソンサイクルを採用する2.5リッター直4エンジン(152ps&21.0kg・m)に、フロントが駆動用モーター(143ps)と発電用モーター、リアに滑りやすい道や全開加速時のアシストといった駆動に加えて回生制動も行うリアモーター(68ps)から構成される4WDハイブリッドである(実質的な最高出力となるシステム出力は194ps)。
走行用バッテリーは実績あるニッケル水素タイプで、エンジンの動力ではなく走行用バッテリーの電力で駆動する電動エアコンに代表される補機類は他のトヨタのハイブリッド車と同様のものを使っており、カタログに載るJC08モード燃費はこのクラスのSUVとしては群を抜く「21.4km/L」(主力グレード)という数値を誇る。エコカー減税でもハリアーハイブリッドは全グレードが重量税&取得税の免税、翌年度の自動車税が75%軽減となっている。
ハリアーハイブリッドのグレード体系は、ガソリン車と同様に下から「GRAND」「ELEGANCE」「PREMIUM」「PREMIUM“Advanced Package”」と4グレードが設定されており、ハイブリッドとガソリン車との価格差はFFで約90万円差、4WDで約70万円差といったところだ。
ハリアーハイブリッドの燃費テストでは、中間グレードとなるELEGANCE(377万4,857円)を起用。
テストは5月9日(金)の午前中に開始し夕方に帰京するというスケジュールで、前回レポートしたハリアーのガソリン車と同時に行った。天候は晴れている時間が中心であったが、途中通り雨にも見舞われた。
最高気温は27度程度まで上がる初夏の陽気で、道路状況はゴールデンウイーク明けということも影響したのか、全体的にスムースであった。
燃費測定の基本ルール
・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用
・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行
・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定
・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行
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