【燃費】マツダ アクセラスポーツ（ディーゼルターボ）燃費レポート／永田恵一(5/5)

マツダ アクセラスポーツ（ディーゼルターボ）燃費レポート【総評】

マツダアクセラXD 総合燃費／16.5km/L

アクセラスポーツのディーゼルエンジン搭載車は300万円級の価格という部分が大きいこともあるが、｢輸入車に対抗できるこのクラスの日本車｣という期待を裏切らないクルマであった。

306万7,200円という価格は決して安くはないが、フォルクスワーゲン ゴルフの1.4Lやボルボ V40といったクルマをライバルと考えても、燃費と動力性能のバランスが輸入車を上回ることや、ディーゼルエンジンという新しさなどが武器となり、アクセラスポーツディーゼルが輸入車に対し安全装備で劣る面はあるにしても、選ぶ際には互角の勝負となるだろう。このことは最近のマツダの勢いを象徴しているように思う。

また、燃費に関してはレギュラーガソリン1Lを164円、軽油を143円とすれば、レギュラーガソリンと軽油には比率にすると約13%の開きがあり、アクセラスポーツディーゼルの16.5km/Lという総合燃費はレギュラーガソリンで18.6km/L走るクルマと同等という考えることもでき、ランニングコストという面でも非常に魅力的だ。（輸入車が全般的に該当するハイオクガソリンで考えたら20%差に相当する）

個人的な意見としてはアクセラスポーツディーゼルを購入する時に、可能であれば6速MTを勧めたい。理由としてはATだとシフトアップするスピードとの関係で、燃費が若干伸びないケースもあるが、MTならドライバーの裁量でシフトアップができるため、燃費も伸びる可能性が大きい。そしてなによりMT車は運転する楽しさがあるからだ。

最後にアクセラスポーツディーゼルに対して1つだけ注文を付けたいのが、現在のグレード体系だ。現在の装備テンコ盛りグレードもあっていいのだが、必要な装備を厳選した買いやすいアクセラスポーツディーゼルも欲しいところだ。安全装備はそのままとしてもサンルーフ、Boseのオーディオ、シート表皮などの贅沢品に当たる部分を省き｢20万円値下げ｣といったグレードがあったら、より魅力的なクルマになるのではないだろうか。

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