【燃費】トヨタ プリウス 燃費レポート/永田恵一(1/5)
- 筆者: 永田 恵一
ハイブリッドカーの元祖「プリウス」の燃費を改めて測定!
ハイブリッドカーのパイオニアである「トヨタ プリウス」。
3代目となる現行プリウスはおよそ5年前の2009年5月に登場し、年間の販売台数では2009年から2012年まで4年連続で「1位」、翌2013年もアクアに続く「2位」と、日本における国民車的な地位を確立している。
プリウスは来年、さらに燃費を大幅に向上させた「次期プリウス」フルモデルチェンジが噂されており、現行プリウスは末期モデルではあるが、ハイブリッドカーにおけるベンチマーク的な存在として今回、遅ればせながら燃費テストを行わせて頂いた。
登場から歳月が経っているモデルであるので、まずは現行プリウスが辿った軌跡を簡単に振り返ってみよう。
2008年秋のリーマンショックによる世界的な不景気が起きた翌年、2009年の5月に発売された3代目(現行)「プリウス」。だが、同年2009年2月にはトヨタに先駆けて、ホンダがハイブリッドカー「インサイト」を189万円というプライスで発売した。
インサイトは発売直後こそ販売台数「1位」を獲得したものの、5月に発売された3代目プリウスやフィット初のハイブリッドカーの登場によりインサイトの販売台数は急降下、つい最近では絶版車となってしまった。同じ時期に発売されたハイブリッドカーでありながら、インサイトはプリウスとは対照的な結末を迎えることとなった。
プリウスについては、2代目モデルよりもボディサイズや排気量を拡大しながら、2代目プリウスに対して大幅に値下げされた205万円~という低価格なプライス、さらに政府が景気対策として実施した「エコカー減税」「エコカー補助金」も追い風になり、発売から1ヶ月で1万台の販売目標台数の18倍となる「18万台」を受注し、国民的な大人気車として躍進することとなる。
その後、2010年に米国で騒動となった急加速やブレーキ問題(ブレーキはリコールにより解決済)を経て、2011年11月にはマイナーチェンジが実施されて現在に至っている。
3代目プリウスのパワートレーンは、もはやお馴染みとなった“効率重視”タイプの1.8リッター4気筒アトキンソンサイクルエンジン(99ps)に、駆動用(82ps)と発電用モーターを組み合わせた「2モーターハイブリッド」である。
トヨタの2モーターハイブリッドには一般的にトランスミッションと呼ばれるものはなく、遊星ギアによりエンジンが起こした動力が駆動用と発電用に配分される。
バッテリーは長年熟成された「ニッケル水素」で、エンジンとモーターのフルパワー時のシステム出力は136psを発揮し、燃費は最良値となるLグレードで「32.6km/L」、その他のグレードでも「30.4km/L」という値を誇っている。
2014年4月現在のグレード体系は、軽量化などにより燃費と価格を重視した「L」、量販グレードの「S」、上級グレードの「G」を中心に、「S」と「G」には17インチタイヤなどを装備して走りを意識した「ツーリングセレクション」、「G」には「豪華版プリウス」である「ツーリングセレクション レザーパッケージ」、さらにスポーツ仕様の「G’s」、1回の充電で24.4kmから26.4kmのEV走行が可能(グレードによって異なる)と公表されているプリウスPHV(プラグインハイブリッド)と、非常に幅広いラインナップとなっている。
燃費測定の基本ルール
・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用
・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行
・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定
・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行
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