三菱「アウトランダー」の新型と旧型を比較してみた(4/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
燃費性能
燃費で注目されるのはPHEVだ。エンジンを駆動させて走るハイブリッド時のJC08モード燃費は、旧型が18.6km/Lで新型は20.2km/L(プレミアムパッケージは20.0km/L)。エンジンとハイブリッドの制御を見直すことで、旧型に比べると約9%の燃費向上となった。
また1回の充電で走れる電気自動車としての航続可能距離も伸びた。旧型は60.2kmで、新型もプレミアムパッケージの数値は同じだが、それ以外のグレードは60.8km/Lになる。これは主にモーターの改善に基づく。
4WDを備えた2.4リッターエンジン搭載車のJC08モード燃費は、24Gセーフティパッケージで見ると旧型が14.4km/L、新型は14.6km/L。これもわずかだが向上した。
進化度数:4点/10点(比べてようやく気付くレベル)
グレード構成&価格設定
価格は装備の違いを差し引くと、ほぼ据え置きになった。ノーマルエンジンを搭載した4WDの24Gセーフティパッケージは、旧型が286万6320円、新型は289万80円になるから、2万円少々の値上げだ。
PHEVのGセーフティパッケージは旧型が376万8120円で、新型は388万2600円だから11万円少々の値上げになった。PHEVではマルチアラウンドビューモニターの標準装着など、機能や装備を充実させたから価格も大きく増している。それでも機能を考えれば割高ではない。
買い得なグレードは、ノーマルエンジンならば24Gセーフティパッケージ、PHEVもGセーフティパッケージだ。
特にPHEVの場合、29万円の補助金交付を受けるのであれば(2015年10月7日必着)、車両本体からの値引きはできない。補助金の申請時に注文書の内容も添付するため、車両本体の値引きがあると、補助金額を減らされてしまうからだ。
しかしディーラーオプションであれば、サービス装着をしても補助金額の減額はない。だからナビが標準装着されていないGセーフティパッケージを選び、ディーラーオプション品を値引き代わりに装着してもらうのが良いだろう。
それからもう一点注意したいのは、PHEVのGナビパッケージ(423万3600円)に、本革シート(24万8400円)、ロックフォードのオーディオ(10万2600円)、100V/1500WのAC電源(7万5600円)をオプション装着すると、総額が466万200円になり、これらをすべて標準装着したGプレミアムパッケージ(459万円)の価格を飛び超えてしまうことだ。
三菱のシステムでは、このような損をする注文ができない仕組みにはなっているが、それでも注意が必要だ。
例えばGナビパッケージに本革シートとロックフォードのオーディオをオプションで加えると、総額は458万4600円。あと5400円を加えれば、100V/1500WのAC電源まで備えたGプレミアムパッケージを購入できる。
だからGナビパッケージにオプションを加える時は、Gプレミアムパッケージと常に照合して、損のない買い方をして欲しい。
買い得感を考えると、Gナビパッケージに本革シートを付けるなら、プレミアムパッケージまでグレードアップさせた方が良いだろう。
進化度数:1点/10点(もう少し頑張りましょう)
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