MINI クラブマンの新型と旧型を比較してみた(1/3)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:和田清志/オートックワン編集部/ビー・エム・ダブリュー株式会社
MINI クラブマンの新型と旧型を比較してみた
MINI クラブマン MINI クラブマン(先代モデル) MINI クラブマン MINI クラブマン MINI クラブマン MINI クラブマン MINI クラブマン MINI クラブマン MINI クラブマン MINI クラブマン MINI クラブマン 画像ギャラリーはこちら

ブランド唯一のシューティングブレイクモデル、MINI クラブマンを新旧徹底比較!

MINI クラブマン

BMW MINI(ミニ)は、もともと3ドアハッチバックが主力のコンパクトカーだが、今では全幅がワイド化されて3ナンバー車になった。バリエーションも豊富にそろえ、現行型は5ドアハッチバック、SUV風のクロスオーバー、オープンドライブを楽しめるソフトトップのコンバーチブルもある。

これらの中で車内が広く実用性の優れたモデルがミニ クラブマンだ。ボディの後部には観音開きのリアゲートが装着されている。クラブマンはクラシックミニの時代から用意され、観音開きのリアゲートは、この時代の持ち味を踏襲したものだ。ミニがBMWの傘下に入った後、2007年にクラブマンが復活。2015年には現行型にフルモデルチェンジされている。そこで新旧比較を行いたい。

ボディスタイル/サイズ/視界/取りまわし性比較

MINI クラブマンMINI クラブマン(先代モデル)

ボディの基本スタイルは、新旧ともにルーフを水平に後方まで長く伸ばしたワゴンスタイルで、ボディの後部には観音開きのリアゲートが備わる。

ただしドアの配置は異なる。先代型はユニークで、ボディの左側面は1枚のドアだが、右側には後席用の小さなサブドア(クラブドア)を備えた。このドアは後ろ側にヒンジがあり、観音開きとしている。

現行型は一般的な4枚ドアだ。個性は薄れたが、先代型のボディは3~4名で乗車した時の使い勝手があまり良くなかった。クラブドアの乗降性が良いとはいえず、右側だけに装着されるから歩道側に降車できない。普通の4枚ドアが使いやすいのは当然だ。

ボディサイズはかなり違う。先代型は全長が3980mm、全幅が1685mm、全高が1440mmだから、ワゴンスタイルといってもフィットに近い5ナンバー車だった。

これが現行型は4270mm/1800mm/1470mmだから、290mm長く、115mmワイドになっている。外観を見てもふたまわりは大きく、全高が1500mm以下に収まるためにワイド感が一層強調されている。もはや「ミニ」というイメージではない。取りまわし性は先代型が優れていた。

進化度数:1点/10点(もう少し頑張りましょう)

MINI クラブマンMINI クラブマンMINI クラブマンMINI クラブマンMINI クラブマン
MINI クラブマン(先代モデル)MINI クラブマン(先代モデル)MINI クラブマン(先代モデル)MINI クラブマン(先代モデル)MINI クラブマン(先代モデル)

内装のデザイン/質感/操作性/視認性比較

MINI クラブマンMINI クラブマン(先代モデル)

インパネの形状は新旧モデルともにクラシックミニがモチーフだが、メーターの配置は異なる。

先代型はハンドルの奥側にタコメーター(エンジン回転計)、インパネの中央に大径のスピードメーターというクラシックミニを連想させる独特の配置だったが、現行型はスピード/タコメーターともにハンドルの奥側に収まる一般的な形状だ。

インパネの中央に円形のスペースを設けたが、ここにはカーナビの画面が収まる。インパネ周辺の見栄えは平凡になったが、操作性と質感は高まった。

進化度数:3点/10点(比べてようやく気付くレベル)

前後席の居住性比較

MINI クラブマンMINI クラブマンMINI クラブマン(先代モデル)MINI クラブマン(先代モデル)

前後席ともにシートの座り心地は少し硬いが、現行型は先代型に比べると少し柔軟だ。設計が新しい分だけ、当然ながらシートも進化した。

居住空間の広さは後席側が異なり、新型は先代型に比べると圧倒的に広い。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は先代型が2545mm、現行型は2670mmだから125mm拡大され、この寸法が後席にも振り分けられた。

進化度数:8点/10点(大幅に進化した)

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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