メルセデス・ベンツの新型EQBは最大7人乗りの多彩なシートアレンジが魅力の電気自動車! 価格は788万円から

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メルセデス・ベンツ日本は2022年7月14日(木)、同社の電気自動車(EV)カテゴリー「EQ」シリーズの第3弾となる新型「EQB」を発売しました。

新型EQBは日本では2019年に登場したEQC、2021年に登場したEQAに続くモデルです。

最大の特徴は3列シートを有する最大7人乗りのEVであることです。一体どのようなモデルになっているのでしょうか。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型EQBはコンパクトSUVでありながら室内空間を最大限に広げた最大7人乗り! 航続距離は最大520km
  2. 新型EQBはタフなSUVらしいデザインとコックピットのような先進感あふれるインテリアが魅力!
  3. 初めての電気自動車でも安心! 保証プログラム「EQケア」などのサービスが充実
  4. EQシリーズの躍進はまだまだ続く! EQBでは人気漫画「ONE PIECE」とのコラボ企画を展開

新型EQBはコンパクトSUVでありながら室内空間を最大限に広げた最大7人乗り! 航続距離は最大520km

ボディサイズ、スペック、価格

新型EQBはメルセデス・ベンツ GLBをベースに設計されており、ボディサイズは全長4685mm×全幅1835mm×全高1705mmです。

コンパクトSUVに分類される取り回しの良いサイズでありながら、2830mmと長いホイールべースを生かした最大7人が乗車できることや大きな荷物も搭載できるなど日常の使い勝手も両立させたEVとなっています。

新型EQBのグレード体系はフロントアクスルに新設計の永久磁石同期モーターが搭載され前輪を駆動する新型「EQB250」と、フロントアクスルに非同期式電気モーターを1基、リアアクスルに永久磁石同期モーターを1基搭載して四輪駆動を実現する新型「EQB350 4MATIC」の2モデルが用意されます。

価格は新型EQB250が788万円、新型EQB350 4MATICが870万円です。令和4年度CEV(クリーンエネルギービークル)補助金では65万円が設定されています。

それぞれに搭載されるモーターのスペックについても紹介しましょう。

新型EQB250の最高出力は190PS(140kW)、最大トルクは385Nm、新型EQB350 4MATICの最高出力は292PS(215kW)、最大トルクは520Nmを発揮します。

十分な加速力を持ちながら、従来の自動車からの乗り換えであっても違和感を感じないスムースな制御が特徴です。 同社のEQシリーズは「ユーザーにとって初めて乗るEVとして選ばれている」(メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長)という言葉が示す通り、従来のガソリン車と遜色のない乗り味が受け入れられているのではないでしょうか。

高電圧バッテリーはリチウムイオン電池を採用しており、容量は66.5kWhとなります。航続距離(WLTC一充電走行距離)は新型EQB250が520km、新型EQB350 4MATICが468kmです。

気になる充電対応ですが、日本における使用で想定される200V・30A充電の場合、6.0kWまでの交流普通充電と、100kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応しています。

新型EQBはタフなSUVらしいデザインとコックピットのような先進感あふれるインテリアが魅力!

外装、デザイン

次に内外装のデザインについて紹介します。

新型EQBのエクステリアデザインは、長いホイールベースとタイヤをボディの4隅に配置して居住空間を最大限確保しながら、 筋肉質でタフな印象を与える都市型SUVです。

フロントには、EQシリーズの特徴とも言える中央にスリーポインテッドスターを配したブラックパネルグリルを採用しています。

水平に伸びる光ファイバーのデイタイムランニングライトの帯はフルLEDヘッドライトにつながり、インパクトのあるデザインとなっています。

サイドビューは輪郭のはっきりしたショルダー部が際立ち、リアフェンダー周辺の筋肉質な印象を与えるベルトラインがSUVらしい安定感を強調しています。EQAに比べて新型EQBのリアエンドはスクエアとなっているのも特徴的です。

全体としてメルセデス・ベンツの都市型SUVの特徴であるシンプルな造形でありながら、力強い動力性能や高い操縦性などを想起させる佇まいが感じられます。

リアエンドでは、LEDリアコンビネーションランプはLEDのライトストリップと途切れることなく一体化しており、リアエンドの幅を強調するEQシリーズ特有のデザインとなっています。

内装、デザイン

新型EQBのインテリアにも、EQ独自のデザインが採用されています。

インパネに目を向けると、アルミニウムルックのチューブ形状デザインがドアやコンソール、助手席側のダッシュボードに施されます。

前席送風口やクルマのキーなどに見られるローズゴールドの色彩は、モーターのコイルの色をモチーフにしたもので、電気自動車であることをさりげなく主張。

高精細画面のコクピットディスプレイとセンターディスプレイにさまざまな情報を読み取りやすく表示し、MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)により操作する方法は新型EQBにも採用されました。

センターディスプレイにある「メルセデスEQ」 のアイコンに触れると、充電に関する選択や電力消費、エネルギーフローなどのメニューを表示します。

シート

次にシートについて紹介しましょう。

新型EQBはスクエアで車高が高く、2830mmの長いホイールベースを生かして、 乗員が快適にくつろぐことができる広い室内空間を実現しています。

2列目シートは、140mm調整が可能な60:40分割の前後スライド機構を設定しました。

後ろにスライドさせて乗員に広くて快適なレッグスぺースを設けることや、前にスライドさせて積載性を高めるなど用途に合わせて自在にアレンジすることが可能です。

3列目シートは、2列目シートのバックレストにあるロック解除レバーを操作することで、2列目シートが前に倒れてスライドし、ワンタッチで乗り降りすることができます。

3列目シートの注意点としては、安全上の理由から身長165cmを上限としていることです。3列目シートを使用しない場合は、折り畳んでラゲッジスペースとして利用することができます。

また、2列目シートと3列目シートにはISOFIX対応固定装置およびトップテザーアンカー (固定ポイント)により最大4つのチャイルドセーフティシートを取り付けることができます。

初めての電気自動車でも安心! 保証プログラム「EQケア」などのサービスが充実

先進安全機能、サービス

新型EQBにはEQシリーズ専用のMBUXの機能がついています。充電ステーションの情報や電費情報、最大充電電流の設定などはMBUXから確認することができます。

また、初めてEVを購入する人でも安心できるよう、新車購入から5年間、または走行距離10万kmの早い方どちらかまで、一般保証修理や定期メンテナンス、24時間ツーリングサポートが無償で提供される保証プログラム「EQケア」を適用できます。

この中には高電圧バッテリーが新車購入から8年または走行距離16万km以内でサービス工場の診断機によりバッテリーの残容量が70%に満たないと診断された場合、無償でバッテリーを交換できる保証も付帯されます(長期間運転しないなど、ユーザー都合でバッテリーが上がった場合は対象外)。

さらに納車時に車載される専用の充電カードでは全国約2万基の提携充電器が利用できます。このカードでは申し込みから1年間は月額基本料と充電料金が無料となります。

ほかにも、テレマティクスサービス「メルセデス・ミー コネクト」では事故検知時または車内にあるSOSボタンが押された際にコールセンターが消防に連絡する24時間緊急通報サービスや、バッテリー残量などをスマートフォンのアプリから確認できるリモート(車両)ステータス確認、スマートフォンからナビゲーションの目的地設定ができる機能がついた「安心安全サービス」が用意されます。

また、メルセデス・ミー コネクトではスマートフォンによる窓開閉や車両ドアのロック、駐車位置検索などの「快適サービス」も利用できます。

EQシリーズの躍進はまだまだ続く! EQBでは人気漫画「ONE PIECE」とのコラボ企画を展開

今後、メルセデス・ベンツ日本ではEQシリーズの普及に力を入れていきます。

新型EQBでは2022年8月6日(土)から公開予定の映画「ONE PIECE FILM RED(ワンピース フィルムレッド)」とのコラボレーション企画を実施。都内で行われた新型EQBの発表会ではONE PIECEのキャラクターをあしらったラッピング車両も披露されました。

「メルセデス・ミー」の東京(六本木)、大阪、品川プリンスホテル、羽田エアポートの4拠点ではさまざまなコラボレーション企画を展開します。一部拠点ではONEPIECEのキャラクターをイメージしたコラボレーションメニューの提供や、8月上旬からは「コラボレーションムービー」の公開などが予定されています。

またEV専用プラットフォームをもとにした新型EQEや新型EQSの登場、日本国内でのEQ専売拠点を設けることも予告されました。

ますます注目を集めるEQシリーズ。気になった方はぜひ販売店やオンラインショールームでチェックしてみてください。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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筆者篠田 英里夏(MOTA編集部)

クルマ好きが高じて、大学卒業後は自動車専門紙の記者や自動車メディアの編集を経験し、現職に至る。MOTA編集部ではこれまでの知識を生かし、主に記事制作や取材、企画などを担当。最近ではeモータースポーツのレースにもたびたび参戦している。記事一覧を見る

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