Cワゴンは何がそんなに凄いのか!? ~メルセデス・ベンツ 新型 Cクラスステーションワゴン「C180 SPORT」ミニ試乗レポート/今井優杏~(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志
日本の道路環境に ”ドンズバ” な「C180 STATIONWAGON SPORT」
や、やっぱりイイ。全然過不足ない。むしろ日本のような高い速度域での走行をさほど日常的にこなさなくても済むような道路環境においては、コレがドンズバじゃないか。2.0リッターエンジン搭載モデルと比較して、燃費と初期コストを考慮すればもう、よっぽど飛ばし屋さんでなければコレで充分だと思う。
実は私は自分の愛車が同社製の1.6リッターターボエンジン搭載モデルなのだが(A180である)、それに比べてもターボの出力の出し方、アクセルの開度に対する反応の素早さ・鋭さが格段に向上していた。愛車で常に感じているダウンサイジングターボのスカスカ感に慣れてしまっているけれど、やっぱりこれくらい進化していると「ちくしょう!」とヤキモチのひとつも焼いてしまいそうになる。エンジンは日進月歩、だから私と同じようにダウンサイジングターボにコンプレックスや先入観ががあるひとは、まず試してみて欲しい。
Cクラスワゴンは高学歴のキャリアウーマン、だった
取り回しに関して、セダンよりも後ろが伸びた分、若干のモタつきを心配される向きもあろうが、ここも心配ご無用。これにはFRという駆動も多分に貢献していると感じた。特にコーナリングではFRならではのクイっと内側に曲がって行くような感覚が、ワゴンらしからぬ楽しい感覚を提供してくれる。
そう、これって見た目はステーションワゴンなんだけど、れっきとしたFRスポーツなのだ。そう思いながら乗ると、ますますありがたみが増す。
なんといってもその高い質感で業界におけるDセグメント革命を起こしたCクラスがベースになっているのだ。ステーションワゴンになっても、やっぱり基礎体力の高さがピリっと効いて、落ち度は微塵も見せないのである。高学歴のキャリアウーマンみたいな、そんなクルマなのであった。
[レポート:今井優杏]
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Mercedes-Benz The new C-Class Stationwagon「C180 STATIONWAGON SPORT」 主要諸元
全長x全幅x全高:4730x1810x1450mm/ホイールベース:2840mm/ステアリング位置:右/駆動方式:後輪駆動(FR)/乗車定員:5名/車両重量:1600kg/エンジン種類:直列4気筒 DOHC ターボチャージャー付 ガソリン直噴エンジン/総排気量:1595cc/最高出力:156ps(115kW)/5300rpm/最大トルク:25.5kg-m(250N・m)/1200-4000rpm/トランスミッション:7速オートマチックトランスミッション/燃料消費率:16.5km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:(前)225/45R18(後)245/40R18/荷室容量:470~1490リットル(VDA方式)/メーカー希望小売価格:5,840,000円[消費税込み]
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