メルセデス・ベンツ 新型Cクラス(W205)試乗レポート/九島辰也(2/2)

メルセデス・ベンツ 新型Cクラス(W205)試乗レポート/九島辰也
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速度域が上がるほど、軽快な身のこなしが感じられる

メルセデス・ベンツ 新型Cクラス(W205)メルセデス・ベンツ 新型Cクラス(W205)

では、走りに話を移そう。

はじめにステアリングを握ったのはC200アバンギャルドのエアサス仕様車だった。エンジンは2リッター直4ターボで最高出力は184psを発揮する。211psを発揮するC250のデチューン版だ。ちょうど前日同エンジンを搭載したスカイラインを走らせたことも関係してか、このエンジンに特に感動はなかった。もちろん、スムーズで走りやすいという面でなんら不満はないが、軽量化されたボディをドーンと走らせるものでもない。

それよりもプレゼンテーションで“アジリティ”という言葉を強調していたとおり、軽快な身のこなしの方が前へ出た。ワインディングでは従来よりもコーナリングのスタビリティに長けていることが窺い知れる。特に速度域が上がれば上がるほどそれは顕著に現れた。今回はクローズドのテストコース走行もあったので幸いにもそれをカラダで感じられた。

走るほどに味を感じる1.6リッター直4ターボエンジン

メルセデス・ベンツ 新型Cクラス(W205)

C200アバンギャルドの美点はエアサスにもある。それはドライバーズシートではなくリアシートで味わえる。段差のこなしはフロア下で行われ、その振動はほとんど伝わってこない。それこそSクラス的な乗り味といった感覚だ。試乗車はAMGラインなので、タイヤは標準の17インチではなく18インチを装着していたが、そんなことは関係ないくらい快適だった。

次に乗ったC180アバンギャルドは1.6リッター直4ターボを搭載する。最高出力は156psというシロモノだ。で、こちらは走れば走るほどエンジンに“味”を感じた。6500回転まで一気にまわる吹け上がりは気持ちよく、アクセルに対しリニアにパワーが出るところも好印象だ。エンジン単体で見れば、デチューンされた2リッターよりこの方が楽しめる。

メルセデス・ベンツ 新型Cクラス(W205)

乗り心地はこちらも18インチだったが、予想以上によかった。アジリティコントロールサスペンションと呼ばれる減衰圧を調整するダンパーがうまい具合に働いている。エアサスの乗り味に慣れていない方はこちらの方が好みかもしれない。適度に振動があり、自然なフィールが保たれる。

といったのが今回の印象。ただ、目玉は「Sクラス」に搭載されるのと同等の電子デバイスが搭載される点。ディストロニックプラスや全方位型のインテリジェントドライブがそれだ。それを400万円台からの車体に搭載できるというのが魅力となる。その意味では、もっとトータルで新型Cクラスを評価する必要がある。というか、長く乗ってその実力を体験するものなのだろう。新型Cクラスはメルセデスの深みを感じる一台に仕上がっている。

メルセデス・ベンツ C200 アバンギャルド 主要諸元

メルセデス・ベンツ 新型Cクラス(W205)

全長x全幅x全高:4690x1810x1435mm/ホイールベース:2840mm/車両重量:1540kg/乗車定員:5名/駆動方式:後輪駆動[FR]/エンジン種類:直列4気筒 DOHC ガソリン直噴ターボエンジン/総排気量:1991cc/最高出力:184ps(135kW)/5500rpm/最大トルク:30.6kg-m(300N・m)/1200-4000rpm/トランスミッション:電子制御7速オートマチックトランスミッション/燃料消費率:16.5km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:225/50R17/メーカー希望小売価格:5,240,000円[消費税込]

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九島 辰也
筆者九島 辰也

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX」副編集長、「アメリカンSUV」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON」副編集長なども経験。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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