メルセデス・ベンツ Cクラス 海外試乗レポート(1/3)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ダイムラー・クライスラー日本株式会社
“コンパクトであること”新型Cクラスが導き出した答えとは
1993年デビューの初代Cクラスからは3代目。そして、事実上の先代モデルに当たる“子ベンツ”などとも揶揄をされた190Eを含めれば数えて4代目となる、いわゆる“コンパクト・メルセデス”と称されるモデルの最新バージョンが、2007年ジュネーブショーで「スター」ともなった新型メルセデス・ベンツ Cクラス。
ボディサイズは長さで55mm、幅で42mm、ホイールベースで45mm・・・と従来型比でそれぞれ拡大。が、それでも全幅は1,770mmに留まり、1,817mmというデータ(以上、いずれもヨーロッパ仕様車)を発表する最大のライバルたるBMW 3シリーズに対して、明確に「よりコンパクトであること」を謳い文句とするのが大きな特徴でもある。
基本的なエンジン・バリエーションや『アバンギャルド』、『エレガント』、『クラシック』というグレード構成は、従来型のそれに準じている新型。が、このモデルで最も目を引きそうなポイントは、2つの大きく異なるフロントマスクのデザインを用意した事にある。一方で、シャシーのチューニングはそうしたルックスの違いによらず基本的には一種類。もっとも、今回はオプション設定で電子制御式の可変減衰力ダンパーを用意したのは、やはり新型のひとつの特徴だ。
実は今回のモデルでは、そのキャラクターを説明するキーワードに、セーフティ、コンフォートに続き“アジリティ”という言葉が好んで用いられている。agility――それは「敏捷性、機敏性」と訳される言葉。前述の電子制御式可変減衰力ダンパーは、やはり可変制御を行うスロットルやATのプログラミング、より早いギア比を持ったステアリングとセットで組み合わされ、センターパネルにあるスイッチを操作する事でそれらのマップの切り替えが可能な“アドバンスド・アジリティ・パッケージ”なるオプションとして用意をされる。どうやらこのあたりの設定も、『駆けぬける歓び』を高らかに謳うBMWに対するライバル心がその発端と解釈出来なくもない。深読みすれば“スポーティ”ではなく敢えて“アジリティ”なる言葉を用いたのもまた、BMWコンプレックス(?)の成せる技という印象なのだ。
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