メルセデス・ベンツ 新型「Cクラス」デトロイトMS2014 現地レポート!/吉田由美
- 筆者: 吉田 由美
- カメラマン:吉田由美/メルセデス・ベンツ日本
遂にベールを脱いだ新型Cクラス!吉田由美さんが現地の模様をレポート!
毎年、デトロイトモーターショー(北米国際自動車ショー)で、重要モデルのワールドプレミアを行っているメルセデス・ベンツ。それだけメルセデス・ベンツは、北米市場を重要視しています。
そして今年は、メルセデス・ベンツシリーズの中でも最大の販売台数を誇る「Cクラス」を、デトロイトモーターショー2014でワールドプレミアしました。
「Cクラス」といえば、1993年に190シリーズの後継車として登場して以来、すっかりメルセデス・ベンツの人気モデルとして定着しています。メルセデス・ベンツにしてはお手頃なサイズとお手頃な価格が、Cクラスの人気の秘密です。
新型Cクラスのワールドプレミアは、デトロイトモーターショー2014の開幕前夜に行われる「メルセデス・ベンツ ニューイヤーレセプション」にて、ひと足早くメディア向けに披露されました。
大きなモーターショーの前夜には毎回、メルセデス・ベンツはこういった前夜祭を行っていますが、現状報告などの堅苦しい話ばかりではなく、有名アーティストを招いてのパフォーマンスが見れるのも、楽しみのひとつです。
今回のゲストは、あのビヨンセが所属していた人気グループ、元デスティニーズ・チャイルドで、現在ソロで活躍中の「ケリー・ローランド」。黒いセクシーなドレスとパワフルな歌声でヒット曲‘Work’を熱唱している間に、今回の主役である新型Cクラスが登場。
室内の質感や装備、インテリジェントドライブなどはもはやEクラスやSクラス並。さらにCクラス初の「AIRMATIC」なども装備されているというのですから、もはや「Cクラス」と言ってよいのかどうなのか・・・(笑)。
しかし、このように見た目は迫力を増している新型Cクラスなのに、100kgもの軽量化でCO2排出量も-20%軽減。また、ドアを閉めた時、軽いのに高級感のある感触と音には、もはやCクラスとは言い難いものを感じました。
それもそのはず、「CLA」の登場により、Cクラスにはクラスアップする必要があるという大人の事情もあったようです。
また、トランクルーム内にある‘物入れ’も、オプションではありますが、トランク内で物が動くのを防ぐ効果あり!深さを自由自在に変えられるのもアイデアものです。
新型Cクラスは「心に染みわたるデザインを心掛けた」
エンジンラインナップは3タイプ。ディーゼルの「C220ブルーテック」、ガソリンは「C180」と「C200」があります。が、間もなくエンジンモデルは大幅に追加される予定で、4気筒のディーゼルガソリンハイブリッドモデルも追加導入されるとか。
また「デトロイトモーターショー」初日にも、メルセデスベースにてプレスコンファレンス内でケリー・ローランドのパフォーマンスが行われました。しかし昨夜と違い、黒のジャケットに赤いパンツ姿とスポーティな装い。
新型Cクラスの注目度があまりに高かったせいか、はたまたケリー・ローランド人気なのか、私はかなり横の方からしかカンファレンスを見ることができないぐらい、メルセデス・ベンツのカンファレンスは大盛況でした。
そしてこの日の夕方、新型Cクラスのプロジェクト責任者であるライナー・ティーフェンバッハ氏(Rainer Tiefenbacher)にお話を聞くことができました。
ティーフェンバッハ氏曰く、「クラスレスにするために、魅力的な車を作りたいと思いました。新型Cクラスには、CクラスのDNAはもちろん、さまざまなクラスのDNAも入っています。お客様の選択肢を拡げて、2クラス上の上質感を手に入れられるようなものにしたつもりです」とのこと。
ちなみに私も「Cクラスは他のモデルに比べると女性比率が高いと思いますが、特に女性を意識して開発された部分はありますか?」と質問。
すると「米国でCクラスのオーナーの男女比率は50%です。しかし、女性向けというより、広い性別や年齢の方に受け入れられるように、スタイリング、安全性、燃費、軽量化、乗り心地、運転の楽しさ…デザイナーがいろいろな情報を集めて、心に染みわたるデザインを心掛けました」とのこと。
ここまでのところは確かに2クラスアップな感じ。
あとは、実際に試乗してみてからの走ってみてからのクラスアップに期待です!
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