メルセデス・ベンツ 新型Bクラス 試乗レポート/小沢コージ(1/2)
- 筆者: 小沢 コージ
- カメラマン:オートックワン編集部
メルセデス、ココまでやってくれちゃうの!?嬉しい反面、ちょっと複雑な気持ちも・・・
いや、ビックリ!
コレも時代と言うべきか。あの“自動車の神”とも言うべきベンツ様が、ここまで降りてきて下さるとは。ダメンズ小沢、嬉しい反面、複雑なキモチである。そう、遂に日本上陸した「メルセデス・ベンツ 新型Bクラス」だ。
そもそもBクラスは、メルセデスが“時代の要請でサラリと作った風”の5人乗りミニバンである。
2005年、既存のコンパクトカー「Aクラス」をベースに、全長を4.2m強、ホイールベースを2.8m弱に拡大した初代「Bクラス」が上陸。Aクラスのレゾンデートルとも言えるフロアのサンドイッチ構造はそのままに、Bクラスでは大人3人がリアシートに余裕で座れるよう拡大。ラゲッジルームもワゴン並みの506リッターと、日本を始めアジアで最適な仕様へと育て上げられた。
結果、初代Bクラスは世界で70万台、日本だけでも3万台弱のスマッシュヒット。ここ数年はAクラスを上回る人気となった。
そりゃそ~だ。日本は世界に冠たるミニバン王国。減ったとは言えど、今だコンパクトの次にミニバンが売れる国である。それにメルセデス印が付いていて、売れない訳がない。
だが、今回の新型Bクラスは、より一歩深い所へと突っ込んできている。
今までは単純にAクラスの拡大版で、インテリアもマジメで実直だった。ところが新型Bクラスは、同車の特長だったサンドイッチ構造を半分やめて「エナジースペース構造」にし、居住性を大幅に向上。インテリアはゴージャス化して、シートアレンジやハイテクまで充実。
なんせスバル「アイサイト」もかくやというレーダー型衝突警告システム「CPA」まで付いているのだ。それも全車標準!そう、新型“B”に対するメルセデスの入れ込み具合は、今までとひと味違う。
なんだかんだ伝統の「Sクラス」「Eクラス」「Cクラス」を中心に動いていた同社だが、戦略を変えてるかもしれないのだ。今や新興国の存在もデカくなる一方、実は“B”からメルセデスは変身するのかもしれない・・・なんて(笑)
まるでモード系デザインを纏ったかのよう!
まず、新型Bクラスで最も印象深いのはエクステリア。全体的に初代のマジメさが取れ、セクシーかつトレンディに変身している。
全長×全幅×全高は4,365×1,785×1,540mmと、現行に比べて90mmも伸びているのと同時に、ホイールベースは80mmも短くなってラゲッジ面積が増えている。
そして、それ以上に重要なのが高さ。サンドイッチ構造の廃止で65mmも低くして、全体にスポーティ化している。
それに伴い、顔も最近のメルセデスらしく、大きいフロントグリルとサイドに艶めかしいハネ上がりラインが入って、真面目なアイビー系ファッションが絶妙なモード系に変身したかのようだ。
ヘッドライトにも、セクシーなLEDライトがアイライン風に入り、ぶっちゃけ高級感&お色気は2割、いや3割増しだろう。
さらに、室内の上質感と快適度合いが、先代モデルとはまるで違う。
床高は例のサンドイッチ構造の廃止で下がっているから、先代のいわゆる“どっこいしょ”と乗る感覚がない。運転席にせよリア席にせよ、頭上がヤケに広いのだ。実際、身長176cmの小沢が座って、コブシ1つどころか1ヶ半は余るほど。
スペック的にも、Eクラスと比べてヘッドルームは前後シート共に20mm以上高く、レッグルームもリアで40mm長い。この辺からしても、新型Bクラスは“禁断の果実”なのかもしれない。
ミニバンの広さを味わっちゃうと、なかなかセダン&ワゴンには戻れないからだ。ちょうど、コタツの快適さを知っちゃうと、堅苦しい机に戻れないように(苦笑)
さらに侮れないのが、質感だ。インパネ上部は全面ソフトパッドで、装飾パネルも基準グレードはツヤのあるブラックパネルが標準。上級の「スポーツ」は、キラめくハニカムシルバーが標準で、これも結構ソソられる出来となっている。
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