2.0リッター搭載のロードスター レースカーを緊急試乗/マツダの“走る歓び”を体感せよ!(3/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:茂呂幸正
日本では売られていない、2.0リッター搭載の国際レース仕様[GLOBAL MX-5 CUP]
そして、今回のメインイベント!でもある筑波2000での走行だ。試乗車はマツダ ロードスターの2台。「グローバルMX-5カップ仕様車」と「ロードスター・パーティーレース仕様」だ。
>>マツダ Be a driver. 体験試乗取材会 フォトギャラリー
まずは気になるグローバルMX-5カップ仕様から紹介しよう。
157ps/201Nmを発揮する2.0リッターエンジン+6MTを搭載する北米仕様のMX-5(左ハンドル)をベースに開発されたワンメイクレース仕様車だ。
エンジン/ECUは製作時に封印、タイヤ(BF Gooddrichs)、ホイール(RAYS)、ダンパー(マルチマチック)、ブレーキ(PAGID)なども指定部品を使用。更にレース時はドライバーのウエイトも調整するなど、とにかくイコールコンディションにこだわっている。
レーシングギアに着替え、ゴツいロールケージの間からシートに座りこむ。かなりスーペースは狭いので、ステアリングは脱着式である。
純正メーターの前に指定のデータロガー、センターコンソールにはイグニッションスイッチが配置される。走るのに不必要なアイテムは取り外されているが、単にスパルタンなだけでなく各部の作り込みもシッカリしている。
エンジンを始動させると、専用エキゾーストシステムから発せられる乾いた音はレーシングカーそのもの!
早朝から降る雨は止んだものの、未だ路面はウエットのためレインタイヤを装着。なお、今回の試乗はプロドライバーによる先導走行、ドライバーのスキルを判断してペースを上げてくれるようだ。
無駄な動きが抑えられてダイレクト感アップ、濃度も増した!
ギアを1速に入れてスタート。クラッチ操作に気難しさはなく、1トン前後のボディに2リッターエンジンの組み合わせは、発進した瞬間から力強さが全然違う。今のところ日本仕様のマツダ ロードスターは排気量の少ない1.5リッターのみの設定だが、500ccの差はやはり大きい。6速MTもノーマルと同じように軽い操作でスコスコ決まる。楽しい!!
徐々にペースを上げていくが、走りのイメージは、無駄な動きが抑えられてダイレクト感が増したノーマル・・・と言った印象だ。もちろんグリップレベルは高いのでノーマルよりも安定方向ではあるものの、懐の広さやコントロール性の高さなど「操る喜び」はより濃度を増しているのが五感で解る。
ああ、もっと乗っていたい! こりゃあ<GLOBAL MX-5 CUP JAPAN>に出るしかない!?
欲を言えば筑波2000のコースだとちょっとシフト操作が忙しく、もう少しエンジンが上まで回わるといいのにな・・・と思う部分もあったが、インターナショナルコースなら問題ないだろう。
ちなみに2017年に開催予定の<GLOBAL MX-5 CUP JAPAN>は全5戦。スポーツランドSUGO、ツインリンクもてぎ、富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、岡山国際サーキットを転戦する。決勝45分のスプリントレースで、賞金総額は500万円! 日本シリーズ戦の上位者は、米国ラグナ・セカで行われる<世界一決定戦>への出場権も得られるという!
わずか10分の試乗だったが、率直な感想は「もっと乗っていたい!!」であった。
コイツなら1日中走っていても飽きないだろう。速さはすぐに慣れるが、楽しさは永遠に残る。
最初の一歩も大事だけれど・・・末永い継続をさらに期待
昨今、どのメーカーもクルマ好きを増やすための草の根活動を続けているが、本格的に活動した人にとっては、ある所でステップアップが難しくなってしまうケースが多いのも事実である。
最初の一歩も大事だが、その先はもっと大事である。モータースポーツは景気に左右されがちだが、このような活動はロードスター同様に“継続”を期待したい。
マツダドライビングアカデミーを受講してクルマの面白さに目覚めたドライバーが、やがてレースの世界で活躍。ぜひ、そんな話を聞いてみたいものである。
[レポート:山本シンヤ/Photo:茂呂幸正]
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