マツダ ロードスター(2008年マイナーチェンジモデル)試乗レポート(3/4)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:島村栄二
ホントに気持ちがいい!の一言に尽きる走る
ロードスターを走らせると、改めて運転することの楽しさを感じた。このクルマは自分が操っているという確かな実感を持てるクルマだ。こうしたクルマを体験したなら若者のクルマ離れなんてなくなるのに、そんな気持ちにさせられた。
それはともかく、新しいロードスターではまずエンジンが気持ち良い。アクセルワークに応じてタコメーターの針がきれいに立ち上がって行き、7500回転からのレッドゾーンまできっちり回るからだ。これは鍛造クランクシャフトを採用した(マニュアル車)ことによるものだという。エンジンの回転上限が500回転高められると同時に、余分な振動や騒音を出すことなく上限まで使えるようになったことで、気持ち良さが増している。
アクセルワークに応じて盛り上がるエンジン音も変わった。これはエンジンの吸気時に発生する音を室内に取り込む機構が採用された(ソフトトップのみ、RHTはオプション)ためで、ちょっと細工をしすぎといった感がないでもないが、盛り上がるエンジン音に気持ちも高まっていく。
トランスミッションはAT車のステアリングスイッチが変更され、マニュアルモードを選択しなくてもスイッチを操作するだけで一時的にマニュアルモードになるようにしたほか、横Gを感知したときには余分な変速を抑えるような制御も加わった。コーナーでアクセルを緩めたときなど、簡単にシフトアップしないので、立ち上がりの加速がスムーズ得られるようになった。 足回りも普通はマイナーチェンジではやらないような改良が行われた。タイヤの取り付け部分を変更することでロールセンターを下げ、ステアリングを切り始めたときの自然なフィールを実現している。首都高のカーブなどを走っても、違和感のない自然な走行姿勢に好感が持てた。
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