マツダ ロードスター(2008年マイナーチェンジモデル)試乗レポート(2/4)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:島村栄二
空力を重視したデザイン変更を実施
今回はマイナーチェンジなのでデザイン面での大きな変更はないが、ロードスターの価値を高める心憎い変更がいくつか行なわれている。よくありがちなランプ周りのデザインを変更するだけとは違って、“変更するだけの意味のあるデザイン変更”が行われている。
フロントバンパーの左右の突端部分や、リヤのコンビネーションランプの形状変更が行われたが、これらはボディから少し出っ張るような形でデザインされている。なぜそのようにしたかといえば、それが空力特性の向上につながるからだ。特にリヤ部分は、クルマの後方に発生する空気の渦を抑制することができ、それがクルマの走りを安定させるという新しい空力的な知見をベースに実施されたものだ。
フロントグリルの形状を五角形にしたのはマツダ車としてのアイデンティティを明確にしたものだし、バンパーの形状変更が躍動感というか力強さを感じさせるものになったのも大きな変更点だ。 またソフトトップとリトラクタブルハードトップ(以下、RHT)の個性分けが進められたのも今回のモデルの特徴。これはデザインだけのことではないが、デザイン的にもフロントグリル、ヘッドランプ部分やフォグランプ部分、ドアハンドル、ハイマウントストップランプなどに相違点が設けられている。 インテリアではカラーリングの変更や、メーターパネルの変更で質感を高めたほか、オプションでレカロ製のバケットシートを設定した。
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