マツダ独自技術のスカイアクティブXがアップデート! それでも新型マツダ3にはディーゼルを推奨する理由とは(2/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:小林 岳夫
乗り心地&先進装備進化も価格変化なしでお買い得に!
すべてのグレードにわたってサスペンションのセッティングも変更され、乗り心地の質を高めた。時速40km以下では改良後も少し硬いが、路上の細かなデコボコによって上下に揺すられる動きは抑えている。以前の乗り心地には若干の粗さが伴ったが、改良後は洗練された印象だ。
走行安定性は以前とほぼ同じだ。峠道などでも旋回軌跡を拡大させにくい。とくに4WD仕様は、舗装路のカーブを曲がる時でも、出口に向かってアクセルペダルを踏み込んでいくと後輪に駆動力がしっかりと伝わり、安定した走りを楽しめる。
強調制御で
このほかアクティブエアシャッター(ラジエターグリルを電動開閉することで温度管理を綿密に行う機能)の作動と、操舵感と走行安定性を高めるGベクタリングコントロールを協調制御させた。
クルージング&トラフィックサポート(運転支援機能)の操舵制御も、作動速度の上限を高速域まで拡大させて、ドライバーの疲労をさらに抑えている。疲労の低減は安全運転に結び付く。
以上のようにマツダ3は、動力性能、静粛性、乗り心地、運転支援機能などを幅広く進化させた。それでも価格は従来と同じだから、改良後は割安感を強めている。
進化するもオススメはやっぱりディーゼル
推奨グレードは、価格を抑えたいユーザーには1.5リッターガソリンエンジンを搭載する15Sツーリング(価格はファストバック/セダンともに231万5989円)が最適だ。オプションでは360度ビューモニターとドライバーモニタリング(8万6880円)を加えたい。
機敏な運転感覚が好みなら、2リッターガソリンエンジンの20Sプロアクティブツーリングセレクション(263万6741円)を選ぶ。1.5リッターに比べると、エンジン排気量の拡大に加えて、前側方接近車両検知機能、クルージング&トラフィックサポート、運転席の電動調節機能、アダプティブLEDヘッドライトなどが加わる。価格は約32万円高いが、装備の価格換算額が20万円を超えるから、排気量の拡大による正味価格は約10万円だ。オプションでは360度ビューモニターとドライバーモニタリング(8万6880円)を装着したい。
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ディーゼルの税金に注目! ガソリンとの差額は19万円程度
そして推奨度が最も高いベストグレードは、クリーンディーゼルターボを搭載するXDプロアクティブツーリングセレクション(291万1741円)だ。実用回転域の駆動力を高めて、なおかつ燃費効率も優れる。
装備内容は20Sプロアクティブツーリングセレクションとほぼ同じで、価格は27万5000円高いが、クリーンディーゼルターボは購入時に納める環境性能割と自動車重量税が非課税になる。税額が8万円安いため、実質差額は19万5000円だ。機能や装備と価格のバランスでは、XDプロアクティブツーリングセレクションが最もお買い得なのだ。
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スカイアクティブXは値下げを待て!
スカイアクティブXは、改良の効果もあって運転すると魅力的なエンジンだが、割高感が生じる。Xプロアクティブツーリングセレクション(331万9148円)の価格は、2リッターガソリンに比べて68万2407円、ディーゼルと比較しても40万7407円高いためだ。
火花点火制御圧縮着火方式を採用して、過給器(スーパーチャージャー)、マイルドハイブリッドシステム、粒子状物質を除去するパティキュレートフィルターなど数々のメカニズムを採用しているために価格が上昇している。今後搭載車種が増えるなど、コスト低減が進んで価格が求めやすくなると選ぶ価値も高まるだろう。
マツダ3はエンジンの種類が多いので、販売店でさまざまな試乗車を乗り比べると良いだろう。グレードを選ぶ時から、マツダ3を大いに楽しんで頂きたい。
【筆者:渡辺 陽一郎】
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