マツダ 新型デミオ 新型車解説(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
スカイアクティブの登場により、数多くのメーカーが強い刺激を受けるだろう
軽量化の工夫も見逃せない。
13-スカイアクティブには専用タイプの14インチアルミホイールが装着され、スチールホイールに対して1本当たり約1kg、4本で4kgほどの軽量化を行った。車両重量は1,010kgになる。
フロントシートはバックレストのクッションを従来のSバネからネットに変更。
乗員の体を柔軟に支えると同時に、1脚当たり約1kg軽くしている。外装ではボディ底面のカバーやリアルーフスポイラーによって、空力特性を向上。
以上のように、エンジンだけでなく内外装まで含めて軽量化を施した。
安全装備については、横滑り防止装置が標準装着される。
ただし、アイドリングストップの装着に伴う発進時の後退防止装置(ブレーキの増圧制御)との併用だから、13-スカイアクティブ以外のグレードで横滑り防止装置は付けられない。アイドリングストップの副産物として設けられている。
エコカーといえば、モーターを使った電気自動車やハイブリッド車が思い浮かぶ。いずれも先進技術だが、電気自動車は今のところ共同住宅では所有が難しい。
ハイブリッドはガソリンエンジン車の機能に加えて、モーター/専用バッテリー/制御機能は不可欠。部品点数が多い。その生産や廃棄の過程でも二酸化炭素を排出する。
コストも高く、価格に跳ね返る。この点を踏まえると、特に低価格を特徴とするコンパクトカーや軽自動車では、地道な燃焼効率の改善を積み重ねることが大切だ。
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