マツダ 商品本部 CX-5開発主査 田中英明 インタビュー(5/5)
- 筆者: 御堀 直嗣
- カメラマン:佐藤靖彦
商品企画として、また開発責任者として歩んできた田中英明の座右の銘は、「プロサイド」である。
【田中英明】これは、ゴルフの本を読んでいて出てきた言葉です。プロサイドとアマチュアサイドという言葉があります。ご存知ですか?
斜面のあるグリーンでカップを狙うとき、万一はずしたときのことを考えて、二打目も球が入りやすいようカップの手前を狙って球を打つのがアマチュアサイドです。これに対して、プロサイドは、もしカップを外して二打目が難しくなるとしても、一発でカップインを狙ってパットを打つことを言います。
意志を持って、決めたり、伝えたりするには、プロサイドの立ち位置で仕事をしようと思っています。それは厳しいですが、気持ちいい!
プロサイドの目でマツダのクルマを考える田中英明が、いま考えているのは?
【田中英明】商品を磨いていき、バージョンアップをしていけないかということです。すでに買って戴いているお客様も裏切れないので、アップグレードしたところをバージョンアップによって届けられないかと考えているわけです。
磨くことによって、最新のCX-5が、ザ・ベストである。同時に、何年か前に買って戴いているCX-5も同じようにベストとなるように。
それから、それぞれのお客様のCX-5が、自分専用と思ってもらえるようなこともやっていきたい。単に大量生産された商品というのではなく、自分だけに作られたクルマと思えるように。商品を、お客様目線で育てるということ。
と、言うのは、自転車がいい例なのです。自転車は部品が100点あるかないかですが、一万通り以上の仕様を作ることができ、ほとんどの自転車がその人専用になっています。
そういうことを、マツダというスモールプレーヤーはやらなきゃいけないと思う。そろそろ準備ができていて、マツダでは「モノ造り革新」と言っています。それができると、クルマの買い方が変わってくる。もう、モデルチェンジとかマイナーチェンジの発想は意味を失っていくと思うんです。
マツダは、ブランドとして生きていきたいんです。ブランドとは、「約束」だから、期待を裏切ってはいけない。それを考えると、まだやれることがあります。
クルマの位置づけが、日本でも変わっていくと思う。
自転車にまっしぐらの生活をする田中英明のクルマ作りは、理想へ向けまっしぐらである。
クルマのバージョンアップという発想は面白い。それができれば、クルマへの愛着を増していくことができるということだ。クルマを愛してやまないマツダらしい未来がそこにある。END
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