レクサス RX 新型車解説(4/4)
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:島村 栄二
怒涛のパワーを引き出すRX450hと、扱いやすさのRX350
最後にパッケージングと動力に関してお伝えしておこう。まず新型レクサスRXのボディサイズは全長4,770mm×全幅1,885mm×全高1,690mm。先代RX(現行ハリアー)より、全長+35mm、全幅+40mm、全高+10mmと、拡大が図られている。室内空間も同様で、全長+190mm(約20cm)、全幅+60mm、全高+10mmと、さらに広いインテリア空間を設け、圧迫感など微塵も感じさせない余裕を持たせた空間を備えている。
ラゲッジスペースはゴルフバッグ(9.5型)が4個積載可能。またワンタッチでリアシートをフォールダウンできる遠隔操作レバーで、リアシートの6:4分割可倒が可能だ。さらに“Version L Air suspension”では、ラゲッジへの荷物積載時に、備え付けの“車高調整スイッチ”を押せば、車高が30mm上下し、容易な積載が可能となるのも嬉しい。
一方動力パフォーマンスは、RX350には先代同様のV6 3.5L 2GR-FE型エンジン(280ps/35.5kgm)と、スーパーインテリジェント6速ATを搭載。そしてRX450hにはレクサス初となるV6 3.5Lアトキンソンエンジン(249ps/32.3kgm)を採用し、これに167psを発生するニッケル水素の高出力モーターを組合せ4.5L車並のハイパフォーマンスを披露するとのこと。それでいて燃費はRX450hがJCO8モードで16.8km/L(10.15モード:18.8km/L)、RX350がJCO8モード/10.15モードともに9.4km/Lだという。
ちなみにRX450hはそれだけではなく、全開加速時や雪道など滑りやすい路面でスムーズにAWDに切り替える“E-Four”(電気式AWDシステム)や、コーナリング時のロール抑制を行う電動アクティブスタビライザー(Version Sに標準装備。Version L、RX450hにオプション設定)も搭載している。
他にもクラウン・マジェスタにも採用されているVDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management)、EPS(電動パワーステアリング協調機能)、インテリジェントAFS(Adaptive Front-Lighting System)、プリクラッシュセーフティシステム、といった予防安全性テクノロジーも充実された装備が整っている。
先進機能と、いかに安心してドライブを楽しめるかを追及した新型レクサスRX。やはりそこには“品格”の二文字がはっきりと存在している。ちなみにハリアーは、2010年までの並売が決定。それ以降は、過去にセルシオが消えてレクサスLSが一本化したように、こちらもレクサスRXがハリアーの後釜となりグローバル市場に立ち向かう形となる。日本ではどんな展開を見せるのか、今から非常に楽しみである。
走りに関しては、近日公開予定の試乗レポートを乞うご期待。
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