レクサス 新型NXをオフロードテイストに!? 水素エンジンのバギーも登場 多様化するニーズに応えたコンセプトカーだ【東京オートサロン2022】

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2022年1月14日(金)〜16日(日)まで開催されている東京オートサロン2022。レクサスの個別のブースは用意されてはいなかったが、トヨタGRブースにはレクサスエンブレムをつけた見慣れないモデルが出展されていた。今回はレクサスブランドのコンセプトカー「NX PHEV オフロードコンセプト」と「ROVコンセプト」の2台を紹介しよう。

目次[開く][閉じる]
  1. NX PHEV オフロードコンセプトはオールテレーンタイヤを装着した意欲作だ
  2. 一見バギーにも見えるROVコンセプトはコンパクトな水素エンジン車
  3. 電動車+オフロードの仕様はトヨタグループからの新しいアプローチだ

NX PHEV オフロードコンセプトはオールテレーンタイヤを装着した意欲作だ

一台はレクサスのSUV「NX PHEV オフロードコンセプト」だ。こちらはベースであるレクサス NXが販売モデルであることからクルマらしいデザインが感じられる。

2021年11月に発売したレクサス初のPHEVモデルである「NX450+」をベースにEV(バッテリー)走行とハイブリッド走行がもたらす二酸化炭素の排出を抑えた環境性能の高さと上質な走りを両立する。

また、電動モーター駆動であることから低ミュー路での走破性も高く、悪路をグイグイ進んでいっても安心感が得られるだろう。

さらに悪路走破性に優れた265/65R17サイズのオールテレーンタイヤとホイールの装着、ブロンズとブラックのマット塗装によるカラーコーディネート「アイアンオキサイド」と名付けられた自然に溶け込みやすい流行りの「アースカラー」の一種を採用するなどアドベンチャーライフスタイルを提案するモデルとなっている。

フロントにはスモーク塗装のレクサスエンブレムとマットブラック塗装のグリル、サイドにはエクステリア全体の一体感を高めるスモーク塗装ドアミラー、リアの車名バッジとレクサスロゴなどを用意。さらには、マットブラック塗装ルーフレールとキャリアバスケットも装着されている。

一見バギーにも見えるROVコンセプトはコンパクトな水素エンジン車

そしてもう一台は水素エンジンを搭載した「ROVコンセプト」。こちらはクルマというよりバギーに見える。しかし、全長3120mm×全幅1725mm×全高1800mmというコンパクトなボディサイズでありながら立派な水素エンジン車だ。ROV(Recreational Off highway Vehicle)とは、オフロード車でも行けないような悪路にも対応する走行性能を持ち「自然と触れ合うことで、自然と共生しながら、走りを楽しむライフスタイルの実現を目指す」コンセプトカーだ。

レクサス初の水素エンジンを採用しており、環境への配慮やエンジン車ならではのリアルなエンジンの鼓動を感じ取れる走りの楽しさも両立しているという。

そのスペックは1.0リッターの直3エンジンにシーケンシャルパドルシフト、セレクタブル2WD &4WDwithデフロックを備える本格仕様だ。

電動車+オフロードの仕様はトヨタグループからの新しいアプローチだ

両モデルは2021年12月14日(火)にトヨタが発表したバッテリーEV(電気自動車)戦略とは異なるアプローチで電動化の道筋を示したモデルと言えるだろう。

トヨタ車のラインアップの中にはEVだけでなく、PHEVや水素エンジンも含まれていることから、それほど珍しいものではないが、オフロードというアプローチは大変興味深い。

昨今ではSUV人気の高まりとともに、アウトドアユーザーを中心にオフロード性能を合わせ持つモデルが増えてきている。こうしたニーズに対応するべく、あらゆるパワーユニットで多様な選択肢を残すことがトヨタグループの電動化の道への一つの解を示している。

未来のクルマ社会も「ワクワクできる」ものにしてほしいと強く思わされるモデルだ。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

レクサス/NX
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新車価格:
485万円772.5万円
中古価格:
179.9万円971.1万円

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篠田 英里夏(MOTA編集部)
筆者篠田 英里夏(MOTA編集部)

クルマ好きが高じて、大学卒業後は自動車専門紙の記者や自動車メディアの編集を経験し、現職に至る。MOTA編集部ではこれまでの知識を生かし、主に記事制作や取材、企画などを担当。最近ではeモータースポーツのレースにもたびたび参戦している。記事一覧を見る

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