レクサス IS250C 試乗レポート(3/3)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:島村栄二
セダンやミニバンでは味わえない気持ちいい開放感を
IS-Cはセダンの250に対して重量が150kgほど重くなる。開口部の大きなコンバーチブルがセダンより重くなるのは世の常で、IS-Cの場合も例外ではない。プラットフォームに相当念入りなトラスを組んでおり、ボディは相当しっかりしている。因みにこの増加幅は欧州の多くのCCモデルに対しても少ない値に納まっている。
重量増によって相対的な動力性能は落ちているが、コンバーチブルはそれほどパワーを求める車ではないので、個人的にはまったく気にならないし、むしろリーズナブルなパフォーマンスだと思っている。6速ATは相変らず変速ショックも少なく、パドルによるシフトダウンも出来るので、適度に遊べる。
むしろ感心したのはボディ剛性の高さだ。オープンにするとスカットルシェイク(ブルブルした振動)が大なり小なり不可避なのが宿命だが、IS-Cはこの手のクルマの中では秀逸だ。こんなところにもレクサスらしいクオリティの高さを見た思いがする。路面の凹凸でもボディがゆらゆらすることは皆無だし、コーナリングでもボディのよじれによる曖昧なステアリングフィールは避けられている。ISが持つスポーティなハンドリングがIS-Cでもしっかりと受け継がれている。と、言ってもIS-Cには特別の味付けがあり、セダンではかなり早いステアリングギアレシオがIS-Cでは遅くされており、コンバーチブルらしい落ち着いたハンドルのスワリを実現している。まだハンドルのニュートラル付近の落ち着きは薄いが、トヨタ系列のなかではかなりいいほうだ。
ついでに言えば、レクサスクオリティはCCモデルでよく聞く雨漏りなどの余計な心配はしないで済みそうだ。
オープンにしての走ると本当に気持ちがいい。寒い時はシートヒーターを入れ、エアコン温度を上げれば、セダンでは味わえない空気と開放感を存分に楽しめる。
また風の巻き込みはディーラーオプションのウィンドウデフレクター(約10万で、装着すると後席が使えなくなる)を使わなくとも、サイドウィンドウを上げただけでもかなり防げる。
この種のクルマは購入にはちょっとの勇気がいるが、オーナーになればきっと後悔はしないだろう。ミニバンでは決して味わえない世界が広がっている。
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