レクサス IS250C 試乗レポート(2/3)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:島村栄二
これは家族で使えるコンバーチブルだ
ISはスポーティなデザインで人気がある。IS-Cはそのデザインを大切にして、クーペとしてもコンバーチブルとしてもスッキリしたデザインとしている。ISセダンより全長で50mm長くなっているが、ルーフの収納スペース確保でデザインが破綻しないために後半を伸ばしているためだ。4,635mmの全長に対して全幅は1,795mmとセダンと変らない。またプラットフォームの基本も変っていないのでホイールベースもセダンと同じ2,730mmだ。
エクステリアではボンネット、ヘッドライトを除きIS-C独自のデザインで内装もコンバーチブルの華やかさを際立たせるコンビネーションカラーのシートを設定している。
リアシートはセダンほど広くはないが、無理な姿勢を強いられることなく、一応2人の大人が座っていられる。例えばFFのVWイオスほどは広くないが、ちょっとしたドライブなら許容範囲だ。クーペ状態ではさすがに閉塞感はあるが、クーペとしては常識的なところに落ち着いている。つまり家族で乗っても困らないということだ。ちなみにフロントシートの肩口についたボタンを押すと、電動でフロントシートが前方に移動して、後席に乗りやすくするという芸の細かさを見せる。
そしてIS-Cのハイライトのルーフは20秒で完全開閉でき、量産コンバーチブルでは世界最速の開閉タイムだ。ルーフは軽量なアルミ製で3分割に折りたためるが、いつ見てもこの芸術的な動きは楽しめる。
さて、この種のクルマでは物が入らないことが問題になるが、トランクはクローズド状態では9インチのゴルフバッグが2個と中型のスーツケースが2個積める。これは奥行きがあるために実現したことだ。
またオープン時でもゴルフバッグが1個とキャリーバッグが入る。リアシートにも大量の荷物がつめるので、2人での旅行に不便はない。
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