平手晃平選手/今井優杏の「あなたの愛車教えて下さい!」(3/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
憧れだったスーパーGTは趣味と実益を兼ねている!?
―もともと市販車は好きなんですか?
自分の父親がクルマ好きでした。かといってレースやクルマ関係の仕事に携わっていたわけではないんですけど、自分で工具を持って手を入れたい、というタイプの人でしたから、子供の頃から自然と僕も好きになりましたね。
『塗装ハゲちゃうでしょ?』っていうくらい毎日磨いたりするんですよ!だから僕もオイル交換とか自分でやってましたし、手が汚れるのも全く気にならない。『クルマは自分の彼女』と思ってたくらいです(笑)。
―レースキャリアも、クルマが好きという原点からスタートされたんですか?
いや、逆です。
小学校5年生の時に父親が趣味でカートをやっていて、毎週末行くくらいハマっていたんですよ。で、そんなに好きなんだから面白いんだろうな、と思って、付いて行ったのがきっかけで、カートを始めたんです。その後に市販車に興味を持つようになったんです。中学や高校では、車種を型番で言うようになってましたね。
―例えばマークⅡをX90、って言うとか?
そうそう(笑)ISだとGXEなんとか、とか友達と話してました。自分の中ではカートで競技をしてることとクルマが好きだ、ということは、当時あんまり繋がってはいなかったんですよ。単に好きだったんです。
―じゃあ今、スーパーGTで市販車ベースのクルマでレースをされていることは、喜びだったりするんじゃないですか?
そうですね、僕が16歳でフォーミュラカーのレースデビューをしたときに参戦していたカテゴリーがフォーミュラトヨタというレースなんですが、そのレースがスーパーGTと併催だったんです。
当時スーパーGTで活躍していたのがスープラとかGT-Rでしたから、めちゃくちゃ乗ってみたかったですね。憧れましたよ。
そう思っていたら、ヨーロッパでレースに参戦することになったので、少しグランドツーリングカーのレースからは離れてしまったんですが、いつかはGTに乗りたい、とずっと思っていました。帰国後GTに参戦することが決まった時は、本当に嬉しかったですね。あのGTカーが近くで観られる、乗れる!って。
―一種のファン心理ですね(笑)
今でもそうです。『あ~、このパーツ、自分のクルマに流用出来ないかな』とか思って見てますよ!メカニックさんとも仲良くなることで情報の共有もできますし、パーツをもらっちゃったりしてます(笑)。
―まさに趣味と実益を兼ねてるわけですね!
そうですね、メカニックさんとコミュニケーションすることはすごく楽しいですね。レース以外にも色んな相談をします。レースメカニックはディーラーのメカニックよりもトラブルに関する情報を多く持っているので、何かあったときに心強いです。
例えばデフのトラブルなんかは、レーシングメカニックのほうが詳しいしデータも豊富ですから。今はGTにISが出てるので『あのパーツかっこいいな』と思ったらチームにまで見に行ったりしますよ!
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