レクサス IS F 試乗レポート(1/4)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:村西一海
レクサス IS F
IS Fがいよいよデビューした。ISシリーズの排気量アップバージョンのIS500ではなく、あえてFとしたことにこのクルマへの開発陣のこだわりが感じられる。Fはこのクルマの誕生の地である富士スピードウェイのF、あるいは東冨士研究所のFを意味すると言われ、スポーツラインの頂点としてのレクサスFシリーズを予感させるものだ。
ちなみにIS Fにポイント的に配置されているFマークは冨士スピードウェイの最終コーナーをモチーフにしていると言われている。
IS Fは高度なメカニズムによって、スピードを追求するクルマではない。メカニズムは時としてドライバーに緊張を求めるものだが、IS Fはドライビングの課程を楽しむスポーツセダンだ。もっと具体的に言えばレスポンスとサウンド、伸びやかさを基本とするクルマ作りだ。この軸にはサーキットを走らなくてもクルマのスポーツを楽しめる重要なキーワードが秘められている。
とは言うものの自動車は工業製品。これらのキーワードを具体化するためのメカニズムがある。5リットルの423PSのV8エンジン、8速の2ペダルギアボックス、6ポッドのフロントブレーキ,スポーツVDIM・・・・・これらのアイテムがIS Fのキャラクターを作り上げる。
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